一度死んでみた

一度死んでみたのレビュー・評価・感想

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一度死んでみた
8

テンポ感が良い!

シンプルに面白かった。何も考えずに見ることができる、いわゆるハートフルコメディ。
良い意味でめちゃくちゃバカバカしい映画(笑)
もういいよ!というくらい、あらゆるところにギャグが散りばめられているのに、後半で全部の伏線を回収していて驚いた。
作中で主演の広瀬すずさんがたびたび歌唱するシーンがあるのだが、澄んだ声で心地よかった。
そして可愛い。清楚なイメージしかなかったが、デスメタルバンドの格好もなかなか似合っていた。
吉沢亮との絶妙なコンビネーションも良かったと思う。
そして何より驚いたのが、豪華俳優陣の無駄遣い!「えっ…出演シーンこれだけ!?」という超有名人が何人も出てくる。
実は黒幕、など何か深い意味があってキャスティングしたのかと思ったら、本当になんでもない。無駄遣いがすぎる!

それから、この物語の軸となる父と娘の関係性も良かった。
この手のストーリーだと展開やラストが分かりきっているが、それでも満足できるような内容になっている。
悔しいけどちょっと泣ける。

上映時間が1時間30分と少し短めなこともあり、飽きることなく最後まであっという間に見ることができた。
コロナウイルスが流行り始めた時期に公開した作品だけあって、この時期にピッタリのクスッと笑える作品なのではないだろうか。

一度死んでみた
5

よくある話すぎる。

なんか勝手に広瀬すずが一度死ぬんだと思っていたら、死ぬのはお父さんの堤真一でした。彼はもういろんな役をしていて、ちょっとコメディアンちっくなところもあるので、黄泉の国に行った時の様相とかとても面白かったです。
広瀬さんは、広瀬さんで実の父に(てか父じゃなくても酷い話なのですが)、消臭スプレーをかけちゃうっていうぶっ飛んだ役で、かなり頑張ってました。彼女はすごく可愛らしい感じなのに、今回ははっちゃけてましたね。
お話的には、母の死に目にも来なかったから父を恨んでたけど…というよくある話で、たぶんこういうオチなんだろうなってオチでした。だからストーリー展開的には目新しくなかったですね。仮死状態になる薬ってのも古くはロミジュリでも出てきましたし、作家ならだれでも考えるような話だと思います。
でも、父の秘書である冷静男も面白いしかっこいいですし、仮死状態のうちに火葬してしまおうとする反対勢力から、守るため、どう火葬を遅らせようかなどいろいろと面白いところもありました。そんなにげらげら笑うところもないですが、それなりにおかしく、またハッピーエンドですので安心して見られると思います。
それに、広瀬すずファンは、彼女が変わった格好をしているので必見です。