ロブスター / The Lobster

ロブスター / The Lobster

『ロブスター』とは、ギリシャのヨルゴス・ランティモスが監督した近未来SF恋愛映画である。2015年公開され、第68回カンヌ国際映画祭で審査員賞を受賞した。国家が市民にルールを押しつけ、市民はそれに従っている。独身であることが罪というルールがある世界。“独身者”は、郊外のホテルに連れていかれ、45日以内にパートナーを見つけないと、自分が希望する動物に変えられてしまう。主人公デヴィッドが希望した動物は「ロブスター」だった。全体的にユーモアが散りばめられており、コメディ映画でもある。R15+作品。

ロブスター / The Lobsterのレビュー・評価・感想

ロブスター / The Lobster
7

不条理な世界。

45日以内に伴侶を探さないといけないなんてそんな世界が来たら嫌です。そんなふうに閉じ込められて見つけられるのかなって感じだし、プレッシャーすぎます。
話は分かりにくかったです。でも、なんか今の社会じゃ自由にできることが制限されていて、すごく窮屈な感じでした。もし、相手を見つけられないと動物にされてしまうって、それはギャグですかって思ったけど、本当にそんな目に遭うとなると恐怖ですよね。これはコメディに分類されるのでしょうか。別にげらげら笑えるってことはないのですが、ずっと不条理でおかしなことがおきるのでコメディなのかもしれません。
相手を見つけろと言われたら見つけられないけど、反勢力として外で一緒に逃げていれば恋に落ちるというのも矛盾しているなと思います。でも、そんなもんですよね。恋なんて言われてするものじゃないのでしょう。そんなに演出が面白いということもなく、設定の奇抜さの映画だったかなと言う感じです。でも、こういう恋愛がらみの不思議な話ってNetflixの海外ドラマでもあったし、今の流行りなのかもしれません。
それに少子化が問題となっているから、本当にこういうこともありうることだったのかなと思え、そう思うと、怖い話だと思います。