ジェミニマン

ジェミニマンのレビュー・評価・感想

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ジェミニマン
5

SFアクション洋画感想

2019年公開のウィル・スミス主演のアクション映画で、ウィル・スミス氏演じる伝説のスナイパーとその若いころの姿を再現したクローン人間との対決が描かれ、話題となりました。
主なあらすじは世界一の狙撃の腕を持っていたスナイパー・ヘンリーは齢のため、腕が落ちてきた事を実感し、引退を決意する中、内情を知るヘンリーを消そうと組織が若いころの姿と現役時代の腕を持つクローン人間を差し向け、壮絶な戦いが始まるが…という流れとなります。
このクローン人間のジュニアに関しては代役を立てるのではなく、ウィル・スミス自体にCGによる特殊加工を施し、20代の姿を再現するという、技術的に大がかりな手法がとられていて、現代の映像技術がここまで進歩したのかと映画ファンを驚かせた事も記憶に新しいですが、一方でストーリー的には多少単調な印象もあり、やはりクローンとはいえ自我をもった人間のため、後半はどちらかと言えばジュニアの葛藤の方が印象に残る形となり、画面もどちらかと言えば暗い印象があり、アクション映画としてはやや暗めな作風のイメージとなったのは否めません。
ただ、クライマックスでヘンリーのクローンとしてではなく、一人の人間として新たな人生を歩むヘンリーの姿は実際ハッピーエンドであり、ウィル・スミス同士の疑似親子のような関係は本作独自と言えました。