シグナル100

シグナル100のレビュー・評価・感想

シグナル100
8

極限状態における緊張感が存分に伝わってくる

この漫画では、あるクラスの担任が生徒全員に対して自殺を誘発する催眠をかけ、彼らはあらかじめ決められた特定の行動をした瞬間に無意識のうちに自殺をしてしまうという極限状態を描いています。
生徒たちからすれば、何が自殺のトリガーになるか分からないため、どうしても無闇に動くことができず、飲食や会話といった何気ない行動すら躊躇うようになるのです。
この作品は徐々にクラスの人数が減っていき、頼れる人間も少なくなっていくという流れになるため、次は自分じゃないかと各キャラが考えている状況がよく伝わってきますし、緊張感を存分に味わえます。
「こんなことが現実に起きたら?」という部分を想像すると、自然と恐怖心を感じたり、鳥肌が立ってくるようなケースも考えられます。
ストーリー的にはどのような結末を迎えるのかという点が最大の注目であり、この催眠を解く方法に関してかなり気になってくるはずです。
漫画の場合には4巻で完結しており、1日あれば十分最後まで読んでいくことができるので、いろいろな人におすすめできる作品です。
ただ、描写としてややグロい場面もあるため、そこに関してはあらかじめ知っておいた方がいいと思いますが。

シグナル100
4

延々と「えっ?」と「誰?」が続く映画

某朝の情報番組で話題に上っていたので鑑賞しました。
担任教師によって不気味な映像を見せつけられた聖神学園高校3年C組の36人は、強力な催眠をかけられてしまいます。
普段何気なくやっている「スマホを使う」や「遅刻をする」「涙を流す」等が催眠のシグナルとなり、NG行動を行った者はその場で即自殺をし始めるという恐ろしい設定です。
さらに自殺のシグナルとなるNG行動は全部で100個あり、シグナルの全てを解明し、催眠を解くために多大なる犠牲を払いながら主人公・樫村玲奈が動きます。
壮大な設定なのですが、日常パートから殺伐としたデス・ゲームの雰囲気へ移るまでが非常に早く、
デス・ゲームが始まるや否や、クラスの大半が退場となり、登場人物のほとんどが同じ制服を着ているというのもあってか、
誰が誰だか主人公を演じられた橋本環奈さん以外ほぼわからないと私は個人的に思いました。あ、でも栗原類さんはすぐにわかりました(笑)。
映画の尺的な問題もあるのでしょうが、序盤にいっぺんに退場していったキャストさんの中には、演技のお上手な方がいらっしゃって、
今も様々なところでご活躍されているんだろうなあと、非常にもったいないと感じました。
しかし、この事件のきっかけを作った担任教師を演じられた中村獅童さんの「完全にやばい人」感は凄まじかったです。

シグナル100
10

怖いけどスリルある

今回は、シグナル100を鑑賞しに行きまして、ぐろすぎてもう映像などは一度見る程度でいいくらいかなりやばい映画を見ました!
さすがにあの作品を映画化にするとなると、ちょっと厳しい部分はあるかなとは、思いましたね。
ただやはり、ストーリーに一貫性はあるという点では、本当にリアルさを追及してましたね。

「シグナル100」はどんな作品であったかが気になる人はいるでしょう?

学校が舞台であり、学校にある意味リアルさがあり、生徒に押し付けたらああなるだろうと思いますね。

前半からこれは頭おかしいだろうという感じで、自殺催眠かけられてしまい、前半からもうグロいシーンでこれは見る気なくすというくらいかなり心に残ってしまいました。
本当にリアルサバイバルゲーム、教師演じる中村獅童のあの演技は、まるでホラーそのもので、こんなに引き込まれるものだと痛感もしました。
原作の方は、実際どのくらいグロいものであったか?あえて映画ではおさえたか?という感じでもありました。
観てる瞬間、席から飛び降りてしまいましたし笑、怖かったのはやはりその雰囲気を取り巻く生徒とストーリーでしたね!

学校という狭い空間の中で、教師である下部(中村獅童)が生徒たちにリアルな現実を生き残るための試練を与え、さらには社会で生き抜く力を求めていたのではないか?という考察もちょっとできるかなと。

下部がなぜ生徒たちに自殺ゲームを仕掛けたか?(原作だとバカにされてたりする教師で理由は考えられるが、映画では普通に生徒たちにどんな立場でも立ち向かえる教師)

良い映画でした。