極限状態における緊張感が存分に伝わってくる
この漫画では、あるクラスの担任が生徒全員に対して自殺を誘発する催眠をかけ、彼らはあらかじめ決められた特定の行動をした瞬間に無意識のうちに自殺をしてしまうという極限状態を描いています。
生徒たちからすれば、何が自殺のトリガーになるか分からないため、どうしても無闇に動くことができず、飲食や会話といった何気ない行動すら躊躇うようになるのです。
この作品は徐々にクラスの人数が減っていき、頼れる人間も少なくなっていくという流れになるため、次は自分じゃないかと各キャラが考えている状況がよく伝わってきますし、緊張感を存分に味わえます。
「こんなことが現実に起きたら?」という部分を想像すると、自然と恐怖心を感じたり、鳥肌が立ってくるようなケースも考えられます。
ストーリー的にはどのような結末を迎えるのかという点が最大の注目であり、この催眠を解く方法に関してかなり気になってくるはずです。
漫画の場合には4巻で完結しており、1日あれば十分最後まで読んでいくことができるので、いろいろな人におすすめできる作品です。
ただ、描写としてややグロい場面もあるため、そこに関してはあらかじめ知っておいた方がいいと思いますが。