僕 BOKU

僕 BOKUのレビュー・評価・感想

僕 BOKU
7

漫画「僕」はボクシングを通じて自分自身の人間性に気づき成長して行く様を描いた青春漫画

「僕」は山本康人先生のボクシング漫画です。
普通の名前の平凡な高校生鈴木ひろしが、クラスの誰もがヤバいと噂する謎の女子高生・天王愛花に出逢います。
鈴木ひろしは平凡な日常、平凡な自分の人生に不満を持ち、そんな日常から抜け出したいと考えています。
普通じゃない女子高生・天王愛花にどんどん惹かれていく鈴木ひろしですが、天王愛花には愛する人がいました。
不良から刺された自分を助け、のちに世界チャンピオンとなる獅子栄一とのボクシングの試合で亡くなってしまった、ボクサー団勝矢。天王愛花は今後も愛する人は団勝矢ただ一人。そんな秘密を知ってしまった鈴木ひろしは、天王愛花を守れる強い男になって天王愛花を振り向かせるべく、ボクシングジムに通い始めるのでした。
そこに現れる謎の少年・日ノ本時雄。リングに上がると、プロボクサーを相手のスパーリングでノックアウトしてしまいます。そんな時雄、獅子栄一へのライバル心をむき出しにして、鈴木ひろしが平凡な名前の、平均的な高校生から、ボクサーとして人間として成長して行く漫画です。鈴木ひろしに想いを寄せる女の子や時雄の生い立ちなど様々な人間関係が絡みあって、山本康人先生独特の青春ボクシング漫画の世界に引き込まれて行きます。