心のカルテ

心のカルテのレビュー・評価・感想

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心のカルテ
7

母親との関係。

拒食症の子が、それを治す施設に入所する話です。
その女の子はちょっと暗い感じですが、施設にいる男の子はすごく人懐こかったり、いろんな子がいて、どんな性格でも心を痛めることはあるのだなと思いました。拒食症であることを哀れむとかではなく、それを逆手にとってレストランの人に不治の病なんですと嘘ついて酒を飲んだり、結構気ままに生きてるなと思いきや、やっぱり生きづらそうでもあって大変だと思いました。
先生役はキアヌ・リーブスさんで、すごく気さくでいい先生でした。みんなで遠足をしたり、楽しそうでもありました。
拒食症の原因はいろいろあるとは思いますが、一般的に母親との関係性が原因であることが多いと言われています。映画の中でも、主人公の女の子は母親が女の人と付き合いだして、一緒に住めなくなってという事情があり、やはり、母親のことは無関係ではないのかもなと思いました。まあ、女と付き合う以前に、なんか超自然派って感じの母親で、そこも嫌だったのかも知れません。でも、施設から逃げ出してきた娘を助けたり、なんとかしたいという気持ちも伝わってきて、悪い人ではないと思います。なんか、授乳体験みたいなのが効くってのは眉唾だとは思いますが、あれが究極の甘えスタイルなのかも知れません。母に甘えられたら、改善するってのはあるかもなと思いました。