天空の蜂

天空の蜂のレビュー・評価・感想

天空の蜂
5

話がもともとよくない

テロリストが原発の廃止を求め、原子力発電所の上にヘリを留め置くというサスペンスものです。
テロ対策の問題あり、子供の救出ありといろいろ詰め込まれた派手な映画でした。原作は東野圭吾の同名小説ですが、原作からして、リアリティがないなと思う話でした。ヘリをどうやってジャックしたんだと思うし、原子力発電所のところに易々と入られ過ぎというか、そこらへんの作り込みが足りないと思います。でも、映画ならではの派手なアクションがあって、それなりに面白くできていました。
ビッグBがパタパタボバリングしている様子は不気味ですし、ヘリから子供を救い出すという試練もありました。映像化して、おもしろくなった、珍しい映画です。もちろん話の不自然さは残っていますが、ましになっていたと思います。
役者陣は主役級の俳優さんがゴロゴロいて、見応えはありました。本木雅弘さんの父親役もよかったし、綾野剛さんの演技に緊迫感がありました。テーマも原子力の問題とかいろいろ描かれており、いろいろ考えさせられるところはありました。つっこみどころは満載ですが、つっこみながらエンターテインメントとしてみれば、それなりに楽しい作品でした。