宇宙で迷子になるスクウェアの名作レトロゲーム
レトロゲームになりますが、PC8801mk2FRというパソコンを買った時にオマケで付けてもらったゲームです。当時はアニメーションをするゲームは稀で、そこに惹かれて選びました。
内容はコミューンと呼ばれる中央統括局に統治される世界で、そのコミューンの宇宙ステーション「オンディーナ」を拠点として
ブラスティーというロボットに乗って賞金稼ぎになって戦うというストーリーです。主人公が属するコミューンに対して、ゲリラ活動を行う組織がインバースといいます。そのインバースのロボットが当面の敵になります。
シナリオはファイナルファンタージーの坂口博信氏が書いており、当時としては珍しいマルチエンディングを採用しています。
ただ、ゲームシステムに致命的な欠点が…
このゲームは3Dダンジョンゲームに属しますが、舞台が宇宙だけに左右の壁が表示されず、どこへ行ってもただ星空が表示されるだけです。それで当時、宇宙空間で迷子になって、このゲームを挫折する人が続出しました。
私もその一人でしたが、友達に借りた「山下章のチャレンジパソコンAVG&RPG」という本に、このゲームのMAPと自分のいる座標軸が解る裏ワザが載っていたので、それで何とかクリアしました。
先ほども書きましたが、このゲームはマルチエンドで途中でエンディングを左右する選択肢があります。なんと、主人公がインバースの拠点の宇宙ステーション内で、このゲームの世界(閉宇宙)の真実を告げられた後、敵にスカウトされます。ここで「YES」を選ぶと、今まで最終ダンジョンだった宇宙ステーションが、主人公の補給ステーションへと早変わりします。(ちなみに「NO」を選ぶと、そのまま奥に進む事になりエリクセンというラスボスと戦う事になります。)
この時点で、最初に経験値稼ぎをしていた拠点である「オンディーナ」は、ラストダンジョンとなり、そこを攻略する為に今まで来た道を戻らなければならない訳ですけどね。当時は、このストーリー展開が斬新でした。
スクウェアのゲームの原点をプレイしたい方にはオススメのゲームです。