うちのダンナは野菜バカ。

うちのダンナは野菜バカ。のレビュー・評価・感想

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うちのダンナは野菜バカ。
8

素敵なダンナ様?

青果市場の仲卸会社に勤める旦那様のお話です。
最初、少し変わった絵柄だなと思って、少し見てつまらなかったら読むのをやめようとしていました。
私がバカでした。めちゃタイプのお話でした。
ただのお仕事漫画でも、夫婦のエッセイ漫画でもありません。なにしろ「野菜バカ」なのです。
旦那様は野菜を愛しています。普通に「好きです」とかじゃありません。
とにかく野菜が好きで野菜を中心に生きています。
奥様が料理に使う野菜ひとつに対し、いくつもの知識を持っているので、野菜について何気なく話した一言を聞き逃さず100以上の言葉が返ってきます。
大変ですね、きっと自分の旦那様だったら。
しかし、仲卸のお仕事ひとつとっても、旦那様はとてもとても楽しそうにしています。
超現場主義なので、あちらこちらに野菜のためならと走り回っています。
仕事が生き甲斐って、あんまりないです。
旦那様をはじめ、周りで働く同僚の方や卸し先店のバイヤーの方みんながイキイキとしていますし、
その中でも駆け引きがあったりと、つくづく青果の仕事って知らなかった世界だなと面白く感じました。
お話自体コミカルに進みますし、出てくるキャラクターが全て濃いです。それがまた面白い。
読み終えたとき、人が生きる死ぬとかの話じゃないのに何故か不思議な感動が生まれました。
仕事に夢中って素敵だなと。