男はつらいよ 寅次郎心の旅路

男はつらいよ 寅次郎心の旅路のレビュー・評価・感想

男はつらいよ 寅次郎心の旅路
8

あの寅さんが!ついに日本を飛び出す!

「わたくし、生まれも育ちも東京葛飾柴又です。 帝釈天で産湯を使い、姓は車、名は寅次郎、人呼んでフーテンの寅と発します」
このセリフで始まるこの映画。寅さんが美人に恋して、毎回フラれる。展開は毎回同じなのに、なぜかクスリと笑え、いつ見ても面白い。時代を超えて、世代を超えて愛され続ける作品。
今回の舞台はオーストリアのウィーン。旅先で疲れ果てたサラリーマン・坂口兵馬を助け、励ましているうちにウィーン旅行に誘われてしまう。断るつもりが、結局オーストリアに同行してしまった寅さんはそこでもやはり、ガイドをしていた、今回のマドンナ、竹下景子演じる久美子に出会う。久美子は寅さんに会ってからというものの、故郷を思い出し日本に帰りたくなる。でも、恋人がこの国にいる。2つの気持ちの中で揺れ動き、結局どうするのか。
撮影地になった「寅さん公園」は、オーストリアのウィーン市21区フローリツドルフにある。フローリツドルフと東京都葛飾区は、映画『男はつらいよ』シリーズが取り持つ縁から友好都市になったらしい。ザ・日本の寅さんと洒落た外国の風景。映画内には、アンバランスな風景が数々と並ぶ。中でも印象的なドイツ語で話す夫人と日本語で話す寅さんのシーン。言葉は通じないが、なぜか会話は通じ合う寅さんの魅力が爆発。やっぱりどこでも、変わらない寅さん。

男はつらいよ 寅次郎心の旅路
10

寅さんとヨーロッパっ!

寅さんが外国に、しかもヨーロッパに行くなんて、全然似合わないです。
でも、どこに行っても寅さんは寅さんでした。
いつもとあまり変わりなく、言葉も通じないしで観光とかはしなくて、そしてマドンナと恋に落ちる、、、いつもと一緒です。
今回のマドンナは久美子(竹下景子さん)はきれいで清楚で頭のいい女性です。
寅さんってけっこう頭のいい人が好きですよね。久美子さんも寅さんの人の良さに甘えている感じでした。
なんだかんだいって日本が懐かしかったのかもですし、恋人のことを考えると辛くて寅さんのいるのが楽しかったんだろうなと思います。
寅さんは今回はマドンナを連れて帰って、日本での生活も支えてやるんだって張り切っていただろうに、かわいそうでした。
まあ、寅さんも人の話聞かなかったり、女心がわからないところがあるからなあと思います。
あと、寅さんと意気投合し、一緒に旅した男性坂口(柄本明)もすてきキャラでした。
自殺願望が強く寅さんもめんどくさがっていたけど、それでも見捨てられないのが寅さんのいいところです。
そういう誰にでも好かれるところが寅さんのいいところです。
私も外国でなくてもいいから、寅さんと旅したいなと思いました。