古畑任三郎

古畑任三郎

『古畑任三郎』とは、1994年から2008年までフジテレビで放送されたドラマ。主演は田村正和、脚本は三谷幸喜。スペシャル版、スピンオフを含め42回のエピソードがある。ストーリー展開は、物語の出だしで犯人や犯行の様子を明かす倒叙ものと言われる形式である。見所としては、犯人とのスリリングなやり取りや、巧みな話術で自白に追い込む場面である。また、犯人や部下とのコミカルなやり取りも魅力となっている。どんな相手にも敬語で、落ち着いた言動を崩さない。黒のスーツに、ノーネクタイがトレードマーク。

古畑任三郎のレビュー・評価・感想

古畑任三郎
10

最初に犯罪が分かる、斬新な構成

毎回、ゲストが大物であるこちらのドラマ、SMAPや明石家さんまも登場するなど毎回話題に事欠かないドラマ。オープニングテーマ曲が流れると、往年の刑事ドラマのような軽やかでミステリアスな雰囲気が漂います。このドラマの特徴は、最初にゲストが犯罪を犯すシーンから始まるという点です。要するに、最初にドラマの重要な部分(犯罪)が放映されます。この、犯罪に隠されたトリックを暴いて、徐々に追い詰めて、最後には犯人に罪を認めさせる。視聴者も一緒になってトリックを考えていくという内容です。
田村正和演じる古畑任三郎、おでこに手を置き「え~今回の事件は…」と犯罪を解く仕草は、他にはない謎解き犯罪ドラマです。また、移動手段が自転車というのも、どこかノスタルジックで、シャーロックホームズを連想させます。パートナーを務める西村雅彦は、このドラマでブレイク。古畑任三郎とのコミカルな駆け引きは、後の謎解きへのヒントとなることもあります。シャーロックホームズでいうところのワトソンの役割を西村雅彦が演じております。大人から子供まで、一度見たらハマってしまう難事件解決型のドラマです。新作ができることを、視聴者はいつまでも待っております。