アウトブレイク

アウトブレイクのレビュー・評価・感想

アウトブレイク
7

未知のウイルスによる感染症…人類を救えるか。

1967年、アフリカの小さな村で発生した未知のウイルスによる出血熱。
アメリカ軍のキャンプでの発生だったことから、軍は感染者の血を採取し、村を焼き尽くし消滅させました。
そして、軍は持ち帰った血液のウイルスから細菌兵器を密かに研究し、血清を開発します。
その後、アフリカから密輸入された猿によりアメリカにもウイルスの感染が拡大してしまいます。
次々と倒れていく人々。感染した街は外出禁止となり、人々は為すすべがない程の強力なウイルスの力に絶望していきます。
人々を救うために立ち上がる主人公のサムと、過去の研究で極秘に血清を持っているものの細菌兵器の研究を隠したいアメリカ軍。
人々は、未知のウイルスに負けてしまうのか…と他人事とは考えにくいリアリティのある内容の映画です。
目に見えないウイルスが広がっていくことで、次々と出血熱を発症してしまう恐怖。
空気感染で数日で発症していく驚異の感染力と、致死率100%という強さ。
救うためにたたかう立場の人間と、軍の極秘事項を守るために証拠を消滅させようと動く人間、それぞれの人間性。
ウイルスの恐ろしさはもちろん、人間の恐ろしさも感じさせられる映画です。臨場感のあるストーリー展開で面白いので必見です。