男はつらいよ 噂の寅次郎

男はつらいよ 噂の寅次郎のレビュー・評価・感想

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男はつらいよ 噂の寅次郎
10

大原麗子さん、綺麗。

私は結構、博の父が好きなキャラで、彼が出てくるのでこの回が結構好きです。金なしの寅さんに出会い、じゃあ、わしのとこに泊まるかねと言って、あんた誰?という寅さんに、あんたの親戚と返すところとか、何気ない場面だけど、すごく好きです。マドンナ早苗役の大原麗子さんはほんとお綺麗で、働き者だし、ほんとはしっかりしてるんだろうけど、なんか守りたくなっちゃう感じの人でした。寅さん、好きよとか言っちゃうし、もう、寅さん、メロメロだねと思いました。寅さんとうまく言ってほしいような気もしましたが、彼女の従兄弟さんの彼女を想う気持ちを聞くと、ああ、この二人がひっつくべきだなと思いました。寅さんのライバルの中で、一二を争ういいやつでした。早苗さんより歳がだいぶ上だろうし小さい頃から知ってるし、早苗さんをすごく大事にしそうです。とてもいい話だし、寅さんのメロメロぶりも面白い作品ですが、あと一つ、面白ポイントをあげると、すごい若い泉ピン子が出ています。顔を見れば泉ピン子とわかるのですが、やっぱすごい若いし、違和感があります。男はつらいよシリーズって、今ベテランの役者の若い頃が見れたりするから、それも魅力だなと思いました。

男はつらいよ 噂の寅次郎
9

セリフが印象的

大原麗子さん演じるマドンナ・早苗さんの「寅さんってもてるのね。」とか、「寅さん、好きよ。」などのセリフが印象深いです。とても悲しい時期だったので、楽しい寅さんとのひとときがほんとに楽しかったのだろうなと思います。寅さんもそんな彼女にメロメロでした。
寅さんのライバルである早苗さんのいとこの人はとてもいい人そうでした。好きなのに、その気持ちをぶつけるのではなくて陰ながら見守る感じで、ああこんなふうに誰かに思われたいなと思いました。早苗さんも彼と一緒になるのが一番いいかもしれないということは心のどこかでわかっていた気がします。とらやに早苗さんが店員としてきて、おいちゃんらも楽になったし、よく働くし、ずっといてほしかったなとも思いました。寅さんシリーズも最後の方はとらやに店員がいますが、それまではおいちゃん、おばちゃんだけで、今混み入ってるからとかいって、お客をおいかえしたりしてて、大変そうです。
本作では寅さんの旅パートで博さんの父も出ていて、またまた寅さんにいい話をしてくださいます。博の父が出る回は文学的な話が聞けるのでけっこう好きです。
大原麗子さんは、その後もう一度マドンナをします。やっぱり、すごく綺麗だし、おしとやかな感じがして、寅さんのマドンナにぴったりの人だなあと思います。