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音楽性の幅広い、抒情的な歌を得意とした歌姫、あさみちゆき
あさみちゆきは、日本の女性歌手です。歌うジャンルは歌謡曲やJ-POP、演歌にフォークと多岐にわたります。「井の頭公園の歌姫」と言われ、井の頭公園での歌唱を中心として活動していました。ギターの弾き語りというスタイルをとっている歌手です。
作曲に関しては、杉本眞人や鈴木サブロー、作詞に関しては、阿久悠や喜多條忠といった強力な布陣をひいて、シンガーとして精力的に活動を行っています。さかのぼれば1993年の歌謡選手権の福山大会のチャンピオンを受賞し、1997年高校卒業後に歌手を目指して上京しています。その後にはストリートライブで注目をあびます。
2003年には「紙ふうせん」というタイトルの楽曲を1stシングルで発表。2006年のシングル「青春のたまり場」では最高順位29位と活躍します。ラジオ番組のレギュラーもいくつか持ってそこから、あさみちゆきを知った人も多いのではないでしょうか。様々な音楽関係者からからバックアップをされているので、ミュージシャンからも愛される存在です。山崎ハコや岡千秋にも楽曲を提供されるなど、ジャンルを問いません。また、20枚目のシングル「四畳半の蝉」は、第50回日本作詩大賞新人賞・最優秀作品賞受賞作品に選ばれた作品を取り入れるといった、新人音楽家に対しても音楽の間口を広げています。
どこか懐かしみを憶える抒情的な歌詞や曲に加えて、歌声はどこか切なく哀愁があります。聴く人の心に訴えかけるような繊細でなおかつ、はっきりとよく通る歌声をしています。聴いていて泣ける歌声と言えるでしょう。日常を細かく描写した歌が多く、その歌声には説得力があるといえます。2018年には「あさみちゆき 全曲集」というCDが発売されているので、気になる方はご購入されてはいかがでしょうか。