ドント・ウォーリー / Don't Worry, He Won't Get Far on Foot

ドント・ウォーリー / Don't Worry, He Won't Get Far on Footのレビュー・評価・感想

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ドント・ウォーリー / Don't Worry, He Won't Get Far on Foot
8

いい人に恵まれているなあ。

アルコール依存症で、事故に遭い、車椅子の風刺漫画家として名声を得たジョン・キャラハンの伝記映画です。
事故の前は酒浸りで人に迷惑をかけていたし、事故の後は自暴自棄やらひがみやらで大変だったし、ほんとどうしようもないところのある人でしたが、周りの人に恵まれていたなと思いました。恋人のアヌーは、ほんとくったくなくジョンに付き合ってくれていて、ジョンにとって、それが心の支えだったろうし、断酒会のドニーは格好がヒッピーみたいだし、いうことがなんか変なセミナーじみてて怪しいんだけど、ほんとに裏がなくアルコール依存症の人を立ち直らせたいと思っていました。自己啓発セミナーって怪しい感じだけど、そういうちよっと大げさに鼓舞することが必要なこともあるんだなと思いました。
その後、ジョンは、障害者をテーマにブラックジョーク漫画を描くようになって、それが認められます。その漫画がかなり皮肉ってて、ブラックです。最初はそんな漫画だから、差別だわっみたいに言われたり、嫌な顔をする人もいたけど、最初からジョンは至って楽しそうに漫画を描いてました。自分で自分のことを笑えるのは一番強いのかもしれません。ジョンを演じてるのは、ホアキン・フェニックスです。ホアキンさんは、だめ男の役もよくやってて、でも、人好きをする顔だし、きっと彼だからだめ人間でも、なんか応援したくなります。彼をキャスティングして正解だったと思います。