JFK(映画)

JFK(映画)のレビュー・評価・感想

JFK(映画)
8

長いけどおもしろかった。

JFK暗殺の謎に迫る検察の話です。ジョン・F・ケネディの暗殺についてはわたしでも知ってるくらい、有名な話で、一人で撃ったとは思えないとか謎があったはずだから、すごく興味深く見ました。犯人だと思われていたオズワルドをゲイリー・オールドマンが演じていて、相変わらずのカメレオンぶりで、もう本人にしか見えませんでした。実は射撃が下手だったというオズワルドの射撃シーンや、オドオドとしたインタビューシーンでは、気弱で、かわいそうな感じを、本当に犯人だとしたらという映し方もしているので、目が怖かったり、素早く動いたりもしていて、いろんなゲイリーが見れたなという感じです。検事たちも、もうかたがついたからと、教えてもらえないことの多い時間に必死にあたっていてかっこよかったです。映画公開当時はまだ見れない証拠とかもあって、実際に彼らがたどり着いた答えが真実かはわからない撮り方をしてたけど、少なくとも単独犯じゃないなという印象を受けました。映画は面白いんだけど、すごく長いです。見てられないってことはなくて、回想とかもあっておもしろいのですが、時間がない時には注意が必要です。ケビンコスナーもかっこよかったですし、ゲイリーはほんとすごいし、おすすめです。

JFK(映画)
9

あれはおかしい。

ケネディ暗殺事件の謎を追う地方検事が主役の話です。ケネディ暗殺の犯人として、オズワルドが逮捕され、殺されてしまいますが、単独犯だとおかしなところが多々あり、仲間たちと謎を追います。長い映画ですが、長くなるのは当然、すごく丁寧に推理過程を描いており面白いです。オズワルドが射撃が下手だった点とか、あの短時間で何発も一人で撃てるのかということとか、撃ったとされる弾丸であれだけの数の傷をつけられるのか、と考えると、オズワルド単独犯とはどうしても考えられません。なのに、なんで、彼の犯行だということになっちゃったのかと考えると、やはり政府が関係していたのかなとか思っちゃいます。ケネディ事件の証拠開示が待ち遠しいなと思いました。映画の中では、オズワルドをレオンでおなじみのゲイリー・オールドマンが演じています。レオンの時と違い、地味でおどおどした感じの男の役がものすごくうまく、さすが、ゲイリーと思いました。オズワルド本人にも似ている気がします。彼の出番はあまり多くはありませんが、こういうふうに撃ったんじゃないかとかの仮説のところで出てきていて、かっこよかったりします。他にもトミー・リー・ジョーンズとかケヴィン・ベーコンも個性的な役で出ていて面白かったです。