映画 ドラえもん のび太と緑の巨人伝

映画 ドラえもん のび太と緑の巨人伝のレビュー・評価・感想

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映画 ドラえもん のび太と緑の巨人伝
8

良くも悪くもドラえもんらしくない作品

この作品は、もともとはコミックスに収録されていた「もりは生きている」「さらばキー坊」という話を映画としてリメイクしたものです。
開拓が進められている裏山で苗木を見つけたのび太は家に埋めてあげようと持ち帰りますが、ママに邪魔だから植えないでと言われてしまい、ドラえもんに助けを求めます。ひみつ道具を使い動き喋れるようになったキー坊と、地球の植物を全て取り上げようとする宇宙人と地球人であるのび太たちの3つの関係性を描いたストーリーです。
良くも悪くもドラえもんらしくない描写が多く、特に後半ではショッキングな場面が多く見られます。メッセージ性が強く、環境汚染や環境破壊がテーマとされているため内容が少し難しいです。また、物語の展開も少し強引なところが多いため、小さなお子さんだと十分に楽しむことができないかもしれません。小学校高学年以上からであれば内容を理解して楽しめると思います。
ドラえもん映画の中でも特に映像美術が素晴らしい作品で、静かで少し不穏な空気感を持っています。コミカルな映画ではないため、家族で楽しく見るといったことには向いていないかもしれませんがお子さんと一緒にみて環境について学んだり、落ち着いた雰囲気で見ることのできる作品です。