ある天文学者の恋文 / La corrispondenza

ある天文学者の恋文 / La corrispondenzaのレビュー・評価・感想

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ある天文学者の恋文 / La corrispondenza
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大切な人への思い

イタリアの名匠ジュゼッペ・トルナトーレ監督のヒューマンミステリー作品です。
俳優陣は名優ジェレミー・アイアンズ(天文学者のエドワード)とオルガ・キュリレンコ(教え子のエイミー)。
天文学者のエドワードは、教え子のエイミーと秘密で付き合っている。エドワードは出張に出て行き、エイミーと別れる。その後も、エイミーはいつも通りエドワードとメールやビデオチャットでやり取りをしているのだが、ある日の講義の途中でエドワードとメールのやり取りをしているにも関わらず、彼が亡くなったとの知らせを壇上で講義をしている先生から全生徒に伝えられる。その後も、エドワードからは、メールやプレゼントがエイミーに届く。エイミーにはエドワードに伝えていなかった暗い過去があったが、その過去に囚われず、生きて欲しいと思っていたエドワードは生前にそのことについて彼女に調べていた。そして、ビデオレターでエイミーが普通に生きていけるように手助けをし、最後にエイミーは過去に囚われずに生きていけるようになる。
個人的にも、ジェレミー・アイアンズが好きなのですが2人の関係はいけないと思いつつも、応援したくなる関係の2人でした。エイミーがエドワードに本当に大切にされている姿が羨ましい限りでした!
全体のストーリー構成も良かったですし、特に最後のエドワードからエイミーに宛てたビデオレターは、エドワードが死ぬ間際にも関わらず、その中でもエイミーのことを思って残した映像に涙が止まらず、心打たれました。こういう愛の形もあるのだなと思う作品でした。