洗骨(映画)

洗骨(映画)のレビュー・評価・感想

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洗骨(映画)
7

いい話でした。

ガレッジセールのゴリさんが監督ということで、舞台は沖縄の粟国島です。
4年前に妻を亡くした信綱は.4年後、お骨を棺桶から出して洗う洗骨っていう儀式をすることになってるんだけど、すっかり酒浸りで家族と揉めたりするのですが、最後はそれぞれ本音を言い合って家族の再生をして洗骨をみんなでするみたいな映画です。
うまくいってない家族が、あることをするために集まって、仲直りみたいな話はよくある話っていっちゃあよくある話ですし、オチなんかみんなが思いつくものだったなとは思いますが、とてもいい話でした。
家族の確執の話ですが、コメディタッチな面もあって、結構面白く見れたし、何より役者がいいです。
奥田瑛二さんも、筒井道隆さんもすごく演技派ですし、筒井さんなんて、なんか懐かしくて、ああ、そうだ、こういういい役者がいたんだとてもとても嬉しい気持ちになりました。
また、洗骨っていう儀式をきちんと見せていたこともよかったです。
そんな文化があるのは全然知らなかったので、興味深かったですし、ここをあまりきちんと見せないと意味がないというか、沖縄の人がこの儀式をどれだけ大事にしてきたかがよくわかる演出だったと思います。
芸人が監督だけど、そんな色眼鏡で見ないで見て欲しい作品です。