セルラー

セルラーのレビュー・評価・感想

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セルラー
7

展開がスピーディー

突然男らに連れ去られて、助かる望みは、壊れた電話で偶然繋がった相手だけという話です。最初から犯人は顔出ししていますし、どんでん返しもない話ですがとても面白かったです。主役のキム・ベイシンガーの演技が見事で、こちらにもスリリングさが伝わってしました。怯えながらも電話を修繕しちゃうキム姐さん。なんでできるねんと思ったりもしますが、そこはまあご愛嬌です。やっばり中の人の怯え方がホラーでは大事だよなと思いました。そして、そっちの怯えとは対照的に偶然助けを求められた側の軽いこと軽いこと、このギャップが面白さの要因かなと思います。軽いといっても、かかったきた電話の相手を信じて、彼女を助けようとするんだから、こりやあ、ヒーローといっていいでしょう。悪役のステイサムさんも、いかにも悪役で良かったし、キーパーソンのウィリアムHメイシーさんもよかったです。電話が切れたら、もうかけ直しがきかないとか、すごくドキドキする話だし、でもコメディぽいところもありました。金魚のケアもあったのが、ほっこりしていい演出だなと思いました。とにかく、スピード感というか、無駄のない展開で、最後までドキドキして見れる映画でした。良質なB級映画という感じで楽しめました。