存在のない子供たち

存在のない子供たちのレビュー・評価・感想

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存在のない子供たち
8

ひどい話

ひどい話だと思いました。児童婚って、その話だけでひどいし、ゼインが家を出たのも両親を訴えたいと思ったのもわかるというか、こういう子供たちが世界にはたくさんいるなんて、ひどい話だなと思います。ゼインが家を出て、女の人と一緒に暮らせるようになって、なんとなく家族っぽく生きられるのかなと思っていたら、女の人は逮捕されちゃうし、その人の子どもとゼインが暮らさなきゃいけなくて、火垂るの墓みたいだなと思いました。それでもゼインは金を稼ぐ術があったからどうにかなったけど、家から出なきゃいけない等のいろいろな問題があり、そこから鬱展開でした。クズ親のせいでひどい目に遭う子どもたちの話は、みていて辛くなりました。でも、親もあそこまで貧乏でなければ、子どもを売るなんてしないだろうし、貧困の悲しさ、社会の非道さもあるよなとかいろいろ考えてしまいました。出ている役者さんも、難民だったり、そういう境遇にいる子を使っているそうです。だからなのか、とてもリアリテイのある演技だったと思います。とても重い話だし、見ていてしんどいところはありますが、最終的には未来が開けたかなという感じで終わるのでハッピーエンドなんだと思います。いろいろ考えさせられるので、ぜひいろんな人に見てもらいたいです。