武士inオカマバー

武士inオカマバーのレビュー・評価・感想

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武士inオカマバー
8

武士とオカマという想定外の組み合わせが良い!

江戸時代に暮らす武士が、雷に当たった拍子にタイムスリップしてしまい、現代のオカマバーに来てしまったという、素晴らしい発想のコミックです。

はじめは武士もオカマ達も、両者ともに戸惑いますが、意外とあっさりと事実を受け入れ、ともに暮らしていくことにびっくりしたと同時にウケました。さすが、オカマ達は武士がタイムスリップしてくるぐらいのことでは動じないのでしょうか。
そして、武士はそのままオカマバーで働くことに。服装や髪型を現代風に変えることもなく、マゲと袴のまま、普通に過ごしているのが笑えるところです。
ストーリーでは、お店にいる、それぞれのオカマの登場人物をフィーチャーしたエピソードが繰り広げられていきます。

この漫画の良いところは、オカマが皆いい奴なところだと思います。そして、それぞれのキャラが魅力的で、どういう人なのか知りたくなります。
彼らのエピソードは人情味溢れるもので、読んでいて素直にいいなぁと思えました。

質素な武士と、ギラギラしたオカマバーという、異様な組み合わせも面白く、両者の違和感が引き立っていて良いと思います。
ギャグのセンスも良く、思わず声を出して笑ってしまう場面も。
堅苦しくなく、肩の力を抜いて楽しめる漫画です。