新・男はつらいよ

新・男はつらいよのレビュー・評価・感想

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新・男はつらいよ
9

ハワイ騒動

ハワイ旅行騒動が大きな割合を占めていて、寅さんのロマンス部分は少ないです。でも、このハワイ騒動がとても面白かったです。ことの発端が、寅の元舎弟の登というのも寅さんらしいし、おいちゃんらは踏んだり蹴ったりです。恥ずかしいけど自分らが悪いわけじゃないからただ帰ってくればいいのに、「ハワイに行ったことにしよう。なんか聞かれたら水が合わなかったと答えりゃあいいんだ。」という寅さんはほんと見栄っ張りで、馬鹿で、面白い人だなと思いました。2・3日、とらやで電気もつけず過ごすなんて馬鹿なことよく考えるものだと思いました。それに乗っかるおいちゃんらもおいちゃんらだなあと思います。そこに泥棒が入るなんて、寅さんもついてないです。そのついてなさも魅力の一つですね。マドンナの幼稚園の先生が、危篤のお父さんと話ができないまま、亡くなってしまうという悲しい話があり、とてもかわいそうでした。会いたいような気もするけど、けんか別れして素直に会えないことってあるし、具合が悪いと聞いていても、なんとなく親って死なない気がするんだろうなと思いました。彼女を元気づけようとする寅さんは男前で、うまくいってほしいなとも思いましたが、そこはお約束でした。またまた楽しい話でよかったです。

新・男はつらいよ
10

ハワイ騒動

オープニングの歌詞がいつもと違って新鮮でした。
また、今回の話はマドンナとの恋パートより、前半のハワイ騒動の方が印象深いです。
寅さんの弟子?登の会社の社長に旅行代金を持ち逃げされて、ハワイに行かなかった寅さんとおいちゃん、おばちゃん。近所の人にバレないように、そおーととらやで過ごすという話です。
寅さんの考えもバカだけど、それにのっちゃうおいちゃんらや、協力する博さんも大概だなと思いました。
なんだかんだ言って身内だなと思いました。
てか、近所の人たちも海外旅行に行くというだけであんなに盛大に送り出してくれたりして、いい人たちだけど、そりゃあ、寅さんたちも言い出せないよなと思います。
こういう下町感がすてきです。
マドンナの春子先生はとても綺麗だし、髪なんか茶色がかってていいなと思います。
寅さんが、彼女のために目隠しとか作ったり、下宿代のことを言うのもわかるなあと思いました。
寅さんの好きな人へのバイタリティはすごいし、見習いたいと思います。
でも、なかなか相手に伝わらないのが悲しいです。
やっぱり、ちょっと歳が離れてるし、口は悪いけど基本いい人だし妹思いだし、好意とかじゃなくて、よくしてくれるだけと思っちゃうんだろうなと思いました。