浅倉家騒動記

浅倉家騒動記のレビュー・評価・感想

New Review
浅倉家騒動記
7

余暇にオススメ!「浅倉家騒動記」

ギャグの冒険者という異名を持つ枡田道也が描く渾身の時代劇コメディ。
もともと休載作家の穴埋めで不定期に連載していた漫画家ですが、そこから連載を勝ち取った実力家です。

浅倉家一家が起こす様々な騒動は、人情のある笑いに満ち溢れ周囲を和やかにしてくれます。
江戸時代、殿に仕える浅倉家主人は大事な会議中に屁をこき切腹を命じられるという冒頭の走りだし。こんな誰にも思いつかないようなストーリ展開が毎話行われていく基本1話完結型の構成です。
主人公一家は父、母、息子、娘の四人家族。皆個性的で感情移入がしやすく、きっとあなたを笑わせてくれるでしょう。
時代劇というと抵抗がある方もいるかもしれませんが、過激描写などは一切なく誰もが読んでも安心できる作品です。
独特なギャグの背景には実は綿密な元ネタが隠されており、それらを探すのも楽しみ方の一つ。
二回、三回と繰り返し読むことで新たな発見に出会えるかもしれません。

全2巻で完結しているのでちょっとした空き時間に読むのにちょうど良い長さです。
20年ぐらい前の作品ですので書店で探すのは難しいかもしれませんが、電子書籍化はされております。
お読みになる際はぜひ電子書籍でお探しになってみてください。