Smith & Mighty / スミス&マイティ

Smith & Mighty / スミス&マイティ

スミス&マイティ(Smith & Mighty)とは、イングランドのブリストル出身の音楽グループ、および音楽プロデューサー・ユニットである。ロブ・スミス、レイ・マイティ、ピーター・D・ローズらによって構成される。
1980年代後半より活動を開始し、バート・バカラックの楽曲をブレイクビートでカバーした「Anyone Who Had a Heart」や「Walk On By」がヒットを記録して全英チャートにランクインした。マッシヴ・アタックのデビューシングル「Any Love」やフレッシュ4の「Wishing on a Star」のプロデュースを手掛け、レゲエやヒップホップ、ソウルなどを融合させた「ブリストル・サウンド」の先駆けとしてトリップ・ホップの形成に決定的な役割を果たした。
メジャーレーベルとの契約解消後は、自活的なアプローチへと戻り自主レーベル「モア・ロッカーズ」を設立。ジャングルやドラムンベース、ダブの要素を深く掘り下げたアルバム『ベース・イズ・マターナル』(1995年)を発表した。メンバー個々のソロ活動やコラボレーション、RSD名義をはじめとするダブステップ作品のリリースなど、長年にわたり英音楽シーンのアンダーグラウンド領域で多大な影響力を発揮し続けている。

Smith & Mighty / スミス&マイティのレビュー・評価・感想

Smith & Mighty / スミス&マイティ
7

ヘヴィーでタフ、革新的なブリストルサウンドのパイオニア

イギリスの港湾都市、ブリストルで生まれたヘヴィーでダークな音楽。
90年代に地元のシーンから登場したマッシヴ・アタックやポーティスヘッド、トリッキーらが一躍有名になり、ブリストルサウンドと呼ばれるようになりました。
また、HIP HOPとエレクトロニカを融合させ、実験的な音楽を作り出したことから、TRIP HOPとも呼ばれています。

このブリストルサウンドのパイオニア的存在であり、マッシヴ・アタックのプロデュースをしていたのがスミス&マイティです。
ブリストルにはジャマイカからの移民が持ち込んだレゲエやダブがあり、そこにHIP HOPのブレイクビーツが参入。
ジャズ、ファンク、ソウルなどのブラックミュージックや、ハウスやドラムンベースといったクラブミュージックも取り混ぜて、雑食ながら非常にスタイリッシュな音楽スタイルが出来上がります。

差別なく貪欲に様々なジャンルの音を吸収したスミス&マイティのサウンドにはタフな姿勢を感じさせられます。
ヘヴィーな低音の響きが底知れない深みを与え、まるで魂に錨を下ろすようにズッシリときます。
そしてそこには、パンクの国、イギリスらしい革新、反逆の精神も。
街の壁にスプレーでグラフィティーを描き、クラブに集まっていたストリートの人々の掲げる旗が見えるのです。