ザ・ロック

ザ・ロックのレビュー・評価・感想

ザ・ロック
9

添えられた言葉

ノンストップアクション映画の名作です。とはいっても、ややマニアックであまり認知されていない気はします。
「ザ・ロック」ことアルカトラズ島を拠点にするテロリストを撃破するため、アルカトラズ島の監獄を唯一脱出した伝説的脱獄犯を頼りに対テロ組織が結束するお話です。
とにかくわかりやすくて面白いです。

まずはスピード感です。
鑑賞前の謳い文句が「ノンストップアクション」だと聞いて、「なんだろう?」と正直思いましたが、確かに話の流れがうまくアクションと共に進んでいきます。
もっさりもたつくことなく次々に展開されるアクションが見ものです。

次に語録です。
名言チックな言葉で老年の脱獄犯が主人公に諭します。「ベストを尽くすのは負け犬」とか、「勝者は勝って美女を抱く」とか。名言なのかはわかりませんが、添え物として作品を支えているように思います。

「アトロピンを打て」というのもあります。
敵を倒すために、毒ガスを浴びた主人公がアトロピンを打って、助かります。

そして最後は、銃撃戦の後、戦闘機で爆撃して終了です。
やはり爆破ですよね。90年代のハリウッドと言えば、爆破ですよ。

その後はGodspeed.(加護がありますように)と、なんだかエモい感じで終わります。

ザ・ロック
10

歴代最高峰のアクション映画

映画館公開が1996年ですが、いまだに色あせない映画です。
まず出演している、俳優がショーン・コネリー、ニコラス・ケイジ、エド・ハリスのこの三名だけでかなりの豪華出演です。
更に、監督は今や洋画好きで知らない人のいない、マイケル・ベイ監督です。
簡単なあらすじを紹介すると、アルカトラズ刑務所がエド・ハリス演じるハメル准将に占拠され化学兵器を持って、合衆国に要求することから話は始まります。
アルカトラズ刑務所は脱獄不可能と言われた刑務所で、反対に言えば解放のために部隊が潜入することも非常に困難でした。
そんな中、化学兵器のプロである、ニコラス・ケイジ演じるグッドスピードと、アルカトラズの脱獄者、ショーン・コネリー演じるメイソンが潜入部隊に選ばれ、解決に向けて動き始めます。
まずこの映画で何が素晴らしいかというと、アクションの質はもちろんですが、三者三様のバックボーンは観るたびに感じるものが変わる奥深いものがあります。
ハメル准将がテロ行為に及ばなければならなかった理由、グッドスピードのテロ行為を起こさせるわけには行けない理由、メイソンの生きなければならない理由、これが最高峰のアクションに合わさるので、観ない理由がありません。
カーチェイス、格闘、銃撃戦それらも見応えのある内容となっています。