トライアングル(2009年の映画)

トライアングル(2009年の映画)のレビュー・評価・感想

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トライアングル(2009年の映画)
7

ループものの中でも怖い。

ループものなのですが、その中でも一番怖いものの一つって感じでした。
無限ループって本当に怖いと思います。
また、そうなってしまった理由の一つなのかなって思えた子どもとのことも悲しいなって感じでした。
最初はとてもやさしい母親に見えたジェスだけど、実はいろいろあって…。
たしかに子どもを殴るとか子どもに辛くあたるのってよくないし、そうなりたくないって思うけど、シングルマザーで子どもは繊細で…だったらそうなっちゃうかもなって思いました。
私の理解力が足りないのか、よくわからないけど、ジェスって記憶があるのでしょうか。
最初のころは記憶がないって感じでした。覚えてないから本当に怖がっているって感じ。
でも船に乗り込むまでは記憶があるのかな…。よくわかりません。
でも、記憶があっても、彼女は乗り込むのでしょう。そうすれば息子に会えるから。そういう話なのかもねって感じです。
実は結構深い意味がありそうな話で、その点でも重厚でおもしろい話になっています。
オチを知ってから見ると、これはこういうことかってわかったり、だとしてらめっちゃ怖いやんって余計怖くなったりします。
何度も見たくなる映画です。怖い映画って好きだけど、怖すぎるといやだなって感じですが、こういうゾクゾクする映画は大好きです。

トライアングル(2009年の映画)
8

ループしたくない。

時間ループものです。とても良くできた作品だと思います。ヨットで遭難して近くにいた船に乗ったらそこに殺人鬼がいて、自分以外殺されてガクブルしてたら誰からが船に乗ってきて、よく見ると過去の自分らだった、このまま、殺人鬼に追われるのを繰り返すの?やだ怖い、どうにかしなきゃ、あいつらを殺せば無限ループから抜け出せんじゃねえ?という話です。つまり、最初の殺人鬼は主人公だったのです。それがわかったときは鳥肌が立ちました。よくできています。最初、殺人鬼が出てきたときはそれが主人公だとは思いませんでした。また、なんかモンスターものというか、殺人鬼の幽霊みたいなことかなと思っていたので、騙されたなという感じです。その後もそれだけじゃ終わらなくて、またループが続きます。そこで終わらないところがすごいです。ループものって本当に怖いなと思います。いつ抜け出せるかわからないし、同じことを何度も繰り返すのは辛いです。でも主人公が最後、無間地獄に自ら入っていったのもうなづけます。少なくともその中でなら、息子に会えますから。私でも入るかもしれません。なかなか後味悪く怖い作品でした。ループものの終わり方として、一番いいかもなと思いました。