ウトヤ島、7月22日

ウトヤ島、7月22日

『ウトヤ島、7月22日』(ウトヤとう7がつ22にち、Utøya 22. juli)とは、2018年のノルウェーのパニック映画である。監督はエリック・ポッペ。出演はアンドレア・ベルンツェン、アレクサンデル・ホルメンなど。2011年7月22日にノルウェーで発生した連続テロ事件のうち、ウトヤ島での無差別銃乱射事件を生存者の証言に基づいて映画化した作品である。第68回ベルリン国際映画祭のエキュメニカル審査員賞スペシャルメンションを受賞するなど、国内外で高く評価された。
物語の舞台は、「世界一平和な場所」とも称されるノルウェーの小島・ウトヤである。政治家志望の少女カヤは、乗り気ではない妹のエミリエと共に、同地で開催されていたノルウェー労働党青年部のサマーキャンプに参加していた。若者たちが国の未来について語り合う中、首都オスロの政府庁舎前で爆破テロ事件が発生したというニュースが飛び込んでくる。世間が大きな混乱に包まれるなか、オスロから離れたウトヤ島でも極右思想を持つテロリストによる激しい銃撃事件が勃発する。政府の移民政策に強い不満を抱いた単独犯による無慈悲な銃乱射により、島にいた多くの若者たちが過酷な惨劇に巻き込まれていく。
映画は97分間の本編のうち、事件の発生から収束に至るまでの72分間をワンカットで映像化するという画期的な手法を採用している。主人公であるカヤの視点を中心に据え、極限状態の島の中で行方不明になった妹のエミリエを探し出すため、恐怖や絶望に抗いながら必死に生き抜こうとする若者たちの姿を圧倒的なリアリズムで描き出している。

ウトヤ島、7月22日のレビュー・評価・感想

ウトヤ島、7月22日
8

ワンカットの緊迫感

まず、72時間ワンカットというのがすごいなと思いました。なんか三谷幸喜さんのWOWOWのドラマでそういうのがあって、神谷さんがその大変さを語っていたし、本当にあった時間が題材ということで気になっていた作品でした。とてもおもしろかったです。ノルウェーの連続テロが題材なのですが、カメラワークが劇中の人の目線っぽくて、テロの起きた地域のザワザワというか、混乱を本当に体現しているようでした。サマーキャンプに参加していたらその島でテロが起きてという話で、緊迫感がすごかったです。犯人が誰なのかとかわからないし、もしかしたら大人数が関わってるのかもと思うと怖くてたまりません。そういうところがよく表現されていたと思います。ただ、やっぱりワンカットで続いている時間軸の話だけをするとなると、飽きてくることは否めないです。過去話とか、犯人側の話とか色々入れたらもっと長くてもいい映画がとれたかもなと思います。まあ、この映画の売りはそういうドラマチックなことじゃなくて、テロが起きたら現場はこんなに緊迫するよってことを伝えることなんだろうし、時間も長いと無理だと思って74分にしているのでしょう。私はちょっと飽きてしまいましたが、最後はびっくりしたし悲しくて考えさせられる映画でした。