怖くはない
怖くはなかったです。とある団地で悲しい思いを抱える2人が出会ったというような話です。そういう話だと、実は死んでたってオチが多いけど、この作品では、女の子は、家族が死んでてそれに気がついていないというのが新しいと思いました。たしかに、家族を全員失くすなんて、気がつきたくない事実です。最後、そのことに気がついた少女がとても痛々しかったです。少女役は前田敦子さんです。前田さんはとてもいい役者さんになったなと思いました。前田さんはずっと出ずっぱりだし、心の揺れがメインなので泣いたり、叫んだり大変だったろうなと思いました。演出も良くて、前田さんと家族が一緒に映らないとか、思い出したあと、他の家族を見て絶叫とか、よく考えられてるなあと思いました。きになるのは実は霊だった少年が急に悪魔的な存在になるところですかね。なんか、前半だと少女と互いに傷を舐め合ってたというか、なんかいい雰囲気だったので、幽霊だけどだから悪いわけじゃないだろって話かと思ったら、結局霊を除霊する話になっちゃったという感じです。なんだかなあだし、その場面があんまり怖くもなかったので残念です。なんか、ホラーだとおもっていたら、ホラーテイストの人間ドラマだったという感じです。勘違いした私が悪いのですが、怖いのを期待したらがっかりかもしれません。