ダーク/シャドウ
『ダーク・シャドウ』とは、2012年に公開されたアメリカ・オーストラリア合作のファンタジー・コメディ映画。1966年から1971年までアメリカで放送されたゴシック・ソープオペラ『Dark Shadows』を原作とし、ティム・バートンが監督、ジョニー・デップが主演を務めた。ジョニー・デップ演じるヴァンパイアのバーナバス・コリンズを中心に、没落した名家の再興と、彼をヴァンパイアへ変えた魔女アンジェリークとの因縁を描く。日本では2012年5月19日に劇場公開された。共演者にはミシェル・ファイファー、エヴァ・グリーン、ヘレナ・ボナム=カーター、クロエ・グレース・モレッツらが名を連ねる。特にエヴァ・グリーン演じる魔女アンジェリークとバーナバスの対立は物語の大きな軸となっており、ヴァンパイアや魔女、幽霊などの怪奇要素に加え、1970年代のポップカルチャーを取り入れたコミカルな演出が特徴。ゴシックな美術や独特の世界観、ジョニー・デップの怪演も相まって、ティム・バートン作品らしいダークファンタジーとコメディが融合した作品となっている。
また、本作はティム・バートンとジョニー・デップにとって8度目のタッグとなった作品でもある。18世紀から現代へ蘇ったヴァンパイアが、時代の変化に戸惑いながら没落した一族を立て直そうと奮闘するという設定を軸に、ブラックユーモアや恋愛、家族ドラマ、怪奇要素を組み合わせた群像劇が展開される。往年のゴシック作品をベースにしながら、1970年代という時代ならではの音楽やファッションを盛り込んだ独特の雰囲気も魅力の一つである。
物語の舞台は1760年代のアメリカ。裕福なコリンズ家の跡取りとして成功を収めていたプレイボーイのバーナバスは、使用人アンジェリークとの関係を終わらせたことで彼女の恨みを買い、魔術によって両親と恋人を失ったうえ、自らもヴァンパイアにされて生き埋めにされてしまう。それから約200年後の1972年、工事現場で偶然掘り起こされたバーナバスは、かつて栄華を誇ったコリンズ家がすっかり没落していることを知る。そこで彼は、父から教えられた「家族こそが何よりの財産」という言葉を胸に、一族と屋敷の再建を目指す。
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