デンデラ
『デンデラ』とは、佐藤友哉による小説、およびそれを原作とした実写映画作品である。『新潮』2009年1月号への掲載を経て、2011年に映画化された。
姥捨て山伝説をモチーフに、村の掟によって山に捨てられた老女たちが過酷な自然の中で生き延びて共同体「デンデラ」を築き、村への復讐や巨大なヒグマとの死闘に臨む姿を描いている。文学的側面では人間の尊厳や現代社会の矛盾を抉り出す寓話として高く評価され、海外の翻訳版刊行や文学賞の受賞など、国内外で広く支持を集めている。
2011年公開の映画版では、『楢山節考』で知られる今村昌平の息子である天願大介が監督を務め、雪深い山形県庄内地方で約1ヶ月半におよぶ過酷なロケ敢行された。出演した女優陣は全員がノーメイクでボロボロの衣装をまとい、猛吹雪の寒さの中で撮影に挑み、臨場感あふれる映像を作り上げている。興行収入は2億4000万円を記録するなど話題を集めた。
映画のあらすじは、70歳を迎え村の掟である姥捨てによって山に連れてこられた老婆・斎藤カユが、死の淵から助け出されるところから動き出す。カユが目を覚ました場所は、過去に捨てられた老女たちがひそかに築き上げた共同体「デンデラ」であった。デンデラを率いる長・三ツ星メイらは長年耐え忍んだ村への復讐に燃えていたが、平和的解決を望む椎名マサリらとの間に亀裂が生じていた。復讐を決行しようとする中、デンデラは飢えたヒグマの襲撃を受け、多くの犠牲を出しながらも反撃する。
その後、満月の夜に村への襲撃を決行しようとした一行だったが、途中で発生した雪崩によりメイをはじめとする多くの仲間が命を落としてしまう。生き残ったマサリが長となって共同体の立て直しを図る中、再び現れた母グマとの壮絶な戦いによってさらなる犠牲者が出る。カユは自らの手でデンデラを襲ったクマを山中で探し出し、村へと誘導する。村の近くにまでクマをおびき寄せたカユの計略により、村人たちはパニックに陥り、カユは直接的な暴力に頼らない形で村へ復讐を果たすのだった。
- 総合評価7.0点
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