総理の夫

総理の夫

『総理の夫』(そうりのおっと、First Gentleman )とは、原田マハによる政治小説、およびそれを原作とした実写映画作品である。原作は実業之日本社の『月刊ジェイ・ノベル』にて、2011年4月号から2013年4月号まで連載された。
著者の政治に対する理想や憤り、鋭い皮肉が込められたエンターテインメント作品であり、文庫版には安倍昭恵や国谷裕子による解説が寄せられている。2021年には河合勇人監督、田中圭と中谷美紀の主演により実写映画化された。
物語は、少数野党の党首だった相馬凛子(そうま りんこ)が、改革派の議員の動静によって樹立された連立政権により、日本史上初にして史上最年少の女性内閣総理大臣に指名されるところから始まる。鳥類学者として日々の研究に没頭し、妻の政治活動を軽い気持ちで応援していただけの夫・相馬日和(そうま ひより)は、政権のイメージ戦略を担うプロジェクトチームによって、「理想の夫」を体現する日本初のファースト・ジェントルマンとしてメディアや広報の表舞台に引っ張り出されてしまう。
鳥類調査のために離島へ出向いていた最中に思いがけず担ぎ出された日和は、突然の注目と過密なスケジュールに戸惑いながらも、総理である妻を支えるべく悪戦苦闘の日々を送る。
作中では、凛子が総理に指名された日から日和が密かに付け始めた日記という形式を通じて、国家のトップを支える夫の葛藤やユーモラスな日常、そして政治の舞台裏が等身大の筆致で描かれていく。夫婦の絆と政治の現実を爽やかに描き出した社会派ラブストーリーである。

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