フェリシーと夢のトウシューズ

フェリシーと夢のトウシューズのレビュー・評価・感想

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フェリシーと夢のトウシューズ
8

自分に重なるものがありました。

私もバレリーナに憧れて、小さい頃から靴でつま先立ちをしたりして真似事をよくしていましたが、バレエはお金持ちの習い事だと思って親にお願いするのも我慢していました。この映画の主人公は、孤児院で育った少女のお話なのですが、彼女もまたダンスに憧れ、昔の私のように真似事で踊ったりしていたのが凄く懐かしく思い、最初からストーリーに入り込みやすかったです。
小さい頃からバレエを習っている子と比べると、もちろん経験も技術もなくて勝てません。ですが、ドラマのような話でそんな人がバレエ団に所属できたとかいう漫画もあり、もしかしたらそんな奇跡が起こるかも知れないと私も思ったことがありました。
現実はそんなに甘くありませんが、この映画には正にその偶然や奇跡が起こり、私にとっては羨ましい話ではありましたが、やはり経験も知識も技術もない分、物凄い努力が必要です。お金ももちろん必要ではありますが、孤児院にいた彼女にはお金もありません。ですが、頑張って努力して苦労した分、奇跡が奇跡をよび、夢を掴んでいく彼女。高飛車な人にはわからないであろう思いが、凄くいっぱい詰まった映画だと思いました。
バレエが好きな子供達に観てもらいたい映画でもあり、夢を諦めずに頑張って欲しいという思いや気持ちもある内容ですし、実際にバレリーナを目指してる子供や孤児院の子供達にも是非、観てもらいたいと思えました。
夢のあるお話ですが、鼻で笑うとかではなく、純粋にそうなりたい、やりたい。絶対になってやる!という人の気持ちを考えて観て欲しい映画でした。