猿の惑星:新世紀

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猿の惑星:新世紀
7

SF洋画感想

2014年に公開されたSF映画で、2011年に公開された「猿の惑星」シリーズのリブート作、猿の惑星・創世記の正当な続編にあたります。
主なあらすじは前作で新薬によって高度な知能を得た猿達(エイプ)が人間との決別を決意してから10年、猿インフルエンザにより人類の数が激減し、エイプと人間の間で一触即発の状況に陥ってる中、人間に恨みを持つエイプ・コバの策略で遂に人間とエイプの戦いが勃発してしまい…というものです。
前作からメインの登場人物が一新されてますが、人間とエイプの関係性が深刻さを増し、その中でエイプの長となった主人公・シーザーの苦悩がより強調される流れになっていました。
本作では前作でも登場していた人間に実験材料にされていたコバが長年蓄積していた人間への憎しみを爆発させて、前作でも若干描かれていたシーザーとの確執が遂に表面化してしまい、結果コバはシーザーの手によって絶命しますが「エイプはエイプを殺さない」という掟を破った事でシーザーに更に苦悩を与えるきっかけになったり、結局人間との全面戦争は避けることはできなかったりと、本作もシリーズで幾度も描かれてきた救いのないストーリーが繰り広げられますが、その中でも空き家となった前作の主人公ウィルの家で幼かったころウィルと過ごしたテープを眺めるシーザーの姿が切なく、個人的にはここが特に印象深かったです。