となりのメガネ王子とヤンキーと!

となりのメガネ王子とヤンキーと!のレビュー・評価・感想

となりのメガネ王子とヤンキーと!
6

大学生の友情をベースにした初々しい恋愛

主人公が片思いをする相手の男子が、なんとマンションの隣の部屋に住んでいた!という羨ましいストーリー。

主人公の女子大生・由衣は恋愛経験が全くない女の子。純粋であどけない表情が可愛いらしいです。天然な発言が多く、恋愛面ではかなり鈍感と言えそう。そんな由衣と、隣の部屋に住む二人の男の子との三角関係を描いたラブコメです。

由衣が片思いをしている相手は、メガネの似合う理系学生の御影くん。クールであっさりした態度のハンサムです。そして御影くんの同居人は、正反対な性格の室町。彼の見た目はヤンキーですが、料理が上手で面倒見の良い一面を持っています。この理系男子とヤンキー風男子が、中学で席が前後だったことからずっと親友という設定には、少々無理があるようにも思えますが、作中では、二人はかなり仲良さげで微笑ましいです。

しかし、この親友同士がどちらも主人公のことを好きになってしまうのだから大変です。由衣に惚れる理由として強いエピソードがないので、ご都合主義に感じる部分もありますが、この漫画には細かい設定や心情を求めるよりも、恋をする感覚を表情や雰囲気で感じられるところに価値があると思います。大学生とは言えど、まだまだ恋愛に対しては初々しい彼らのストーリーにはキラキラしたものがありますし、友情もベースになっているので爽やかで軽やかなトーンがあります。