The Messenger

The Messenger

『The Messenger』(ザ・メッセンジャー)とは、カナダのインディーゲームスタジオであるSabotage Studioが開発し、Devolver Digitalより2018年8月30日に発売されたアクションゲームである。物語は、悪魔の軍勢によって故郷を滅ぼされた人類の生き残りである主人公の忍者が、一族存亡の鍵を握る巻物を「氷河山」にいる三賢者のもとへ届ける使者の任務を託されて冒険を繰り広げるというストーリーである。
ゲームシステムは、テクモの『忍者龍剣伝』シリーズに強い影響を受けており、刀による近接攻撃や壁貼り付きアクション、空中での連続ジャンプを可能にする仕組みなどが取り入れられている。最大の特徴としてゲームの進行に伴い前半と後半で内容が大きく転換し、前半は右方向へ進むステージクリア型であるのに対し、後半はポータルを通じたタイムトラベルで500年後の未来と往来しながら探索を行うメトロイドヴァニア形式へと変化する。また、通常の時代はファミコン風の8ビットグラフィックとチップチューン、未来の時代はスーパーファミコン風の16ビットグラフィックと楽曲に切り替わる演出が採用されており、シリアスな原作リスペクトの一方でコミカルなやり取りやメタフィクション的要素も盛り込まれている。死亡時のペナルティとして現れる悪魔「クアブル」による時のかけらの徴収システムや、アイテム購入によるアクションの拡張といった要素があり、クリア後には難易度が上昇しペナルティの厳しくなる「New Game+」モードも用意されている。
発売後はMontreal Independent Game AwardsやThe Game Awards 2018の「Best Debut Indie Game」を受賞するなど国内外で高い評価を獲得した。また、2019年7月には無料DLC『The Messenger: Picnic Panic』が配信されたほか、本作と世界観を共有するRPG作品として『Sea of Stars』が2023年8月に発売されている。

The Messengerのレビュー・評価・感想

The Messenger
10

The Messenger〜レトロゲームを意識しながらも独自の世界観とユーモアを盛り込んだ傑作2Dアクションゲーム〜

2018年8月Nintendo Switch / Steamでリリースされた本作「The Messenger」は、1988年のアーケードゲーム「忍者龍剣伝」をオマージュしており、ファミコンやスーパーファミコンで遊んだ人には懐かしい気持ちにさせてくれます。BEST DEBUT INDIE GAME 部門の最優秀賞をはじめ、様々なゲームアワードを受賞しており世界的評価が非常に高いインディーズゲームになります。
主人公はいつか現れるであろう魔物に備えて鍛錬を積んできた忍者の村の若者です。ある日、本当に魔物が襲来し主人公の村は壊滅してしまいます。絶体絶命の主人公の前に謎の男が現れ主人公を助けてくれます。謎の男は主人公に巻物を渡し、「これを氷河山の頂で待つ三賢者」に伝え去ってしまいます。主人公は気乗りはしないが、しょうがないからやってやろうと巻物を渡す使者(The Messenger)となって、氷河山の頂を目指します。
オーソドックスなアクションゲームで、任意度は中くらいです。こまめにセーブポイントもあり、クリア不可能なほどではありませんが、ある程度は「死にゲー」でゲームオーバーがストレスにならない人のほうがより楽しめると思います。
このゲームの特筆すべきは、メタフィクションかつアイロニックなユーモラスなセリフ回しです。道具屋の主人との会話はなかなかにやりとさせてくれます。
「待ってくれ、セリフが長すぎてテキストボックスからはみ出しそうだ」などなど…。
ゲームを進めるとステージクリア型から探索型へと目的が変わり、「メトロイドヴァニア」に変貌する点や、8ビットの世界(現代時間軸)と16ビットの世界(500年後)を切り替えながら進めていく点など、レトロゲームをオマージュするだけでなく、独創的な取り組みが随所に見られ、「温故知新」を体現した素晴らしいゲームです。