チャン・イーモウ / Zhang Yimou

チャン・イーモウ / Zhang Yimou

張芸謀(チャン・イーモウ)とは、中華人民共和国の映画監督。現代中国を代表する世界的な映画監督のひとりである。中国映画界の「第五世代」を牽引する存在として知られ、映画監督のほか、撮影監督や俳優としても活動している。
1950年4月2日に陝西省西安で生まれ、文化大革命期には下放を経験し農民や工場労働者として働いた。その後、北京電影学院撮影学科に入学し、1982年に卒業。西安映画製作所に配属され、チェン・カイコー監督の『黄色い大地』などで撮影監督を務め、ウー・ティエンミン監督の『古井戸』では主演として第2回東京国際映画祭で男優賞を受賞した。1987年に『紅いコーリャン』で映画監督としてデビューし、翌年のベルリン国際映画祭で金熊賞を受賞した。
1990年代以降も数々の名作を発表し、『紅夢』や『秋菊の物語』、『あの子を探して』でヴェネツィア国際映画祭の金獅子賞や銀獅子賞を複数回受賞したほか、『活きる』でカンヌ国際映画祭の審査員グランプリを受賞するなど、国際的な映画賞で高い評価を獲得した。初期の作品群では『紅いコーリャン』『紅夢』『上海ルージュ』が「紅三部作」として知られ、赤などの色彩を強調した美しい映像美が特徴となっている。また、コン・リーやチャン・ツィイーをはじめ、多くの新人女優を抜擢してスターへと育て上げ、彼女たちは「謀女郎」と称されている。
2000年代以降は、『HERO』や『LOVERS』といった大規模なワイヤーアクションを駆使した武侠映画を手がける一方、高倉健を主演に迎えた『単騎、千里を走る。』や、文化大革命を背景にした『妻への家路』『ワン・セカンド 永遠の24フレーム』など、人間ドラマを描いた作品も精力的に発表している。さらに映画製作にとどまらず、2008年の北京オリンピックおよび2022年北京オリンピックの両大会において開会式・閉会式の総監督を務め、世界的規模の国家的イベントの演出も成功させるなど、多方面で圧倒的な功績を残している。

チャン・イーモウ / Zhang Yimouの関連記事