未来よ こんにちは

未来よ こんにちは

『未来よ こんにちは』(原題:L'Avenir)とは、ミア・ハンセン=ラヴが監督と脚本を手がけ、イザベル・ユペールが主演を務めた2016年のフランス・ドイツ合作のドラマ映画である。第66回ベルリン国際映画祭のコンペティション部門に出品され、ミア・ハンセン=ラヴが銀熊賞(監督賞)を受賞した。
物語の主人公は、パリの高校で哲学を教えている50代後半の女性・ナタリー。同じく哲学教師の夫と長年連れ添い、独立した子供たちや認知症の母親の介護に気を配りながら、哲学書の執筆にも励む充実した日々を送っていた。しかし、結婚25年目を迎えたある日、夫から別の女性を愛していると告げられて突然離婚を切り出され、仕事、家庭、介護のすべてが大きく揺らぎ始める。
映画批評界からは絶賛され、Rotten Tomatoesでは批評家支持率100%を記録するなど極めて高い評価を獲得した。特に主演を務めたイザベル・ユペールの演技力は世界中で絶賛され、全米映画批評家協会賞、ニューヨーク映画批評家協会賞、ロサンゼルス映画批評家協会賞などで主演女優賞を受賞する快挙を成し遂げた。人生の予期せぬ転換期を迎えた女性が、孤独や喪失に向き合いながらも新たな一歩を踏み出していく姿が、知的かつ静謐なタッチで描かれている。

未来よ こんにちはのレビュー・評価・感想

未来よ こんにちは
8

それでも人生は続いていくんだ

まずはじめに一言、身構えなくてもなんにも怖いことは起こらないので安心してください。
この映画は女優イザベル・ユペール主演のフランス映画です。
なんだかこの女優さんが出ているとショッキングな方向に進むのでは??と不安になってしまいますが、全然そんなことはありませんでした。身構えすぎてちょっと疲れました。。。

仕事も育児も頑張ってきて、ある程度ゆとりが出てきた中年の主人公ですが、今度は認知症気味の母親、離婚を切り出す旦那、順調にいかなくなってきた仕事など、新たな局面に遭遇します。
その中で彼女のこれから進む道というものがはっきりとしていく、というようなストーリーです。

人生安定してきたな、と思っても、やっぱり何が起こるかわからないという現実で直面しうる内容に、共感する人も多いのではないでしょうか。
でもこんなに一遍に重なることないのに、とちょっと同情してしまいます。
それでも主人公がかっこいいのは、悩んだり落ち込んだりしても、前を向いて歩いていこうという姿勢を感じるところだと思います。
バスの中から通りがかりに、元旦那が新しいパートナーと歩いているのを見て笑うシーンがあるのですが、とても印象的でした。

それから、なんといってもグッときたのはエンディングです。
『マイ・ラヴ』という曲がかかり始めエンドロールへ向かうのですが、この曲のメロウで少し感傷的な音楽が最高にマッチしていて、なんでかとても感動してしまいました。

一番最後にとっておきの感動を持って行くなんてさすがです。
スピード感のある映画が大好きな人にはちょっと退屈に感じてしまうかもしれませんが、日常的な生活を題材にした映画が好きな方にはほんとうにオススメです。