ラブファントム

ラブファントムのレビュー・評価・感想

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ラブファントム
7

ピュアな百子とひとまわり以上年上40男が繰り広げる、大人の甘い溺愛物語。

有名ホテルのカフェで働く店員百子。彼女はホテルスタッフでひとまわり以上も年上の40男・長谷と同棲している。
職場では「怪人」と呼ばれ、どんな仕事もスマートにこなして女性陣の憧れの的である長谷と恋愛初心者の百子、二人の恋愛はホテル屋上で交わしたキスから始まる。
長谷の存在全てに眩暈すら覚えるほど惹かれる百子だが、長谷もまた、彼女の存在が唯一無二のかけがえのない大切なものへと変化していく。
ルックス・能力に恵まれた長谷だが、彼は若い時分にたったひとりの母親をなくし、満たされるようで満たされない寂しさを抱えて、処世術を武器に生きてきたのである。
百子のひたむきで温かな愛情は、そんな長谷の心を満たし彼女を溺愛するようになるが、職場で二人は秘密の関係。
数少ない二人の秘密を知る長谷の大学時代の友人(百々の女性上司)や、百々に恋心を抱き、近づこうとする同じカフェ店員の後輩くんを巻き込み、物語は展開していく。
百々と長谷さんの、穏やかな日常がラブ満載で季節を通して、時には一緒に住む猫の目線から描かれるが、日ごとに互いの相手に対する想いが強くなる様子が分かるのである。
百々や長谷さんに関係する登場人物も増えながら、止まることを知らない長谷さんの溢れる愛情に百々が対応出来るのか、今後の展開にも注目。