笑の大学

笑の大学

『笑の大学』(わらいのだいがく)とは、三谷幸喜が原作・脚本を手掛けた日本の演劇作品である。ラジオドラマ、舞台、映画の3つのバージョンが存在し、基本的なストーリーは共通しながらも、それぞれの媒体や役者に合わせて脚本が書き直されている。
物語は日中戦争へと向かう1940年10月を舞台に、国民の娯楽である演劇の検閲が厳しくなる中、生まれて一度も心の底から笑ったことがない堅物な警視庁保安課検閲係・向坂睦男(さきさか むつお)と、劇団「笑の大学」の座付作家である椿一(つばき はじめ) が警視庁の取調室で繰り広げる緊密なやり取りを描く。向坂が「笑い」の排除を求めて無理難題を課し、椿が上演許可のために必死に台本を書き直す日々のなかで、検閲官であるはずの向坂も次第に台本作りに没頭していく。しかし、国家権力の職責に改めて気づいた向坂が椿にさらなる難題を課した夜、椿のもとに召集令状が届くという切なくも深みのある結末を迎える。
メディア展開として、1994年にNHK-FMのオーディオドラマとして初演され、第32回ギャラクシー賞ラジオ部門優秀賞を受賞した。1996年には青山円形劇場で舞台版が初演され、取調室という完全な密室で行われる二人芝居として話題を呼び、1996年度読売演劇大賞最優秀作品賞を受賞した。舞台版は1998年の再演を経て、2023年にはPARCO劇場開場50周年記念シリーズとして25年ぶりに上演されるなど高い人気を誇り、ロシア、カナダ、イギリス、韓国、香港、リトアニアなど世界各国でも翻訳・ライセンス上演が行われてきた。さらに2004年には星護監督、役所広司と稲垣吾郎の主演により映画化された。映画版では舞台版の密室劇としての濃密さを保ちつつ、劇中で名前のみ登場した人物や浅草の街並みなどを具現化し、昭和初期の世相を色濃く反映した奥行きのある映像作品として公開され、興行収入7億2000万円を記録。第6回ニッポン・コネクション ニッポン・シネマ賞を受賞するなど、成功を収めた。

笑の大学のレビュー・評価・感想

笑の大学
6

ほぼ、2人しか出ない映画

三谷幸喜の2人芝居の映画版。戦争時代、舞台の検閲をする役所広司と、舞台の脚本家稲垣吾郎の話。ここは、愛国心的にダメだ、戦争のために頑張らなきゃ行けないのにダメだと言われたところを、なんとかこねくり回して変える稲垣くんと実は稲垣くんの脚本を面白いと思っていて、ついつい笑ってしまいそうになる役所広司の掛け合いが面白い。セリフをちよっと変えるところとか、三谷幸喜さんがよくやってることなのかなと思えました。稲垣くんには、喜劇作家として、どうしても笑いを足さずにはいられない性分がよくでていて、上手いなと思いました。稲垣くんって、コメディが似合うというか、かっこいいのにくせのある役が似合うと思います。役所広司さんは、なんとなく真面目な雰囲気があるので、それなのに稲垣くんに付き合って脚本の読み合わせをしたり、影で脚本を読んで笑ったりするのが、真面目な故に余計面白いというか、キャスティングの妙だなと思います。ただ、もともとは舞台の脚本なので、映画にすると場面展開が少なくてちよっと面白くないというか、少し気になります。あと、話も長いので途中、中だるみがあります。なので、時間があるときにながら見するのがいいかなと思います。