笑の大学

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6

ほぼ、2人しか出ない映画

三谷幸喜の2人芝居の映画版。戦争時代、舞台の検閲をする役所広司と、舞台の脚本家稲垣吾郎の話。ここは、愛国心的にダメだ、戦争のために頑張らなきゃ行けないのにダメだと言われたところを、なんとかこねくり回して変える稲垣くんと実は稲垣くんの脚本を面白いと思っていて、ついつい笑ってしまいそうになる役所広司の掛け合いが面白い。セリフをちよっと変えるところとか、三谷幸喜さんがよくやってることなのかなと思えました。稲垣くんには、喜劇作家として、どうしても笑いを足さずにはいられない性分がよくでていて、上手いなと思いました。稲垣くんって、コメディが似合うというか、かっこいいのにくせのある役が似合うと思います。役所広司さんは、なんとなく真面目な雰囲気があるので、それなのに稲垣くんに付き合って脚本の読み合わせをしたり、影で脚本を読んで笑ったりするのが、真面目な故に余計面白いというか、キャスティングの妙だなと思います。ただ、もともとは舞台の脚本なので、映画にすると場面展開が少なくてちよっと面白くないというか、少し気になります。あと、話も長いので途中、中だるみがあります。なので、時間があるときにながら見するのがいいかなと思います。