ミラベルと魔法だらけの家

ミラベルと魔法だらけの家

『ミラベルと魔法だらけの家』とはウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオによって2021年に公開されたミュージカルファンタジー映画。南米コロンビアの山奥を舞台に、魔法の力を授かった不思議な一家の絆を描いた作品だ。そんな特別な家族の中で唯一、魔法の力を授からなかった主人公ミラベル。普通である彼女が、家族の危機を救うべく奮闘していく物語だ。自分だけが普通だというミラベルの葛藤だけでなく、家族がそれぞれ抱く悩みなど、登場人物たちの内面がミュージカル調で表現されている点も注目である。

ミラベルと魔法だらけの家のレビュー・評価・感想

ミラベルと魔法だらけの家
10

声優陣にあの人が…!?5感を揺さぶる ディズニーミュージカル

ディズニー映画は大きなスクリーンで観たい!公開中に観に行かなくては…と特に下調べをせずに鑑賞してきました。
鮮やかな色彩、軽快な音楽、ミラベルの複雑な心情と共にストーリーが展開されていきました。
“変身の魔法”を持つカミロが目まぐるしくコロコロ姿を変え、登場人物の様々な感情が現れる歌に聴き入り、“未来を見る魔法”を持つブルーノの部屋に流れるサラサラの砂に触れている感覚、思わずかぶりつきたくなる!“癒しの魔法”を持つフリエッタの手料理、“花の魔法”を持つイサベラが咲かせる花の香りなど5感が忙しく刺激されました。CG技術が素晴らしく、臨場感のある演出の数々に時間があっという間に過ぎてしまいます。
ストーリーも後半になると、あれ?涙が…。想定外のハンカチの出番がありました。

余韻に浸りながら、特に力強く印象に残る歌を歌っている“ルイーサ”の声優さんは誰なんだろう?と検索をすると、まさかの“ゆめっち(3時のヒロイン)”の名前が!?“パワーの魔法”を持つルイーサとゆめっちを重ねながらもう1度観たいと思います。歌唱力に驚きです!

誰もが、『唯一無二な存在であること』に誇りを持つことの大切さを教えてもらえたような、温かい気持ちになれる映画です。

ミラベルと魔法だらけの家
10

音楽も映像も最高

「ミラベルと魔法だらけの家」はコロンビアを舞台にしたお話です。魔法の地・エンカントで暮らすマドリガルの一族達には5歳になると意志を持つ家・カシータからギフトという才能をもらえます。主人公のミラベルの姉たちは怪力や花をさかせる能力をもち、いとこも叔父叔母すべてギフトを授かりましたが、ミラベルだけは5歳の時にギフトがもらえませんでした。従弟のアントニオがギフトを授かる日に、ミラベルはカシータがひび割れ、壊れて奇跡の源である祖母のキャンドルが消えるという幻影を見ます。ミラベルは愛する家族を助けるために消息不明になった未来予知を見れるブルーノ叔父さんを探そうとします。彼に未来を見てもらうとミラベルを中心に家が崩れる予言が見えます。ミラベルは家族たちに話を聞こうとするうちに、それぞれがギフトに対して重荷を抱えていることを知ります。話も家族愛というテーマで、ミラベルのように一人能力を持てず疎外感を持っている者の気持ちが伝わってきますが、後半からミラベルが家族のために奮闘する姿に勇気をもらえます。また日本ではあまり人気がない本作ですが、映像を見た後音楽を聴くとその良さに圧倒されます。それもそのはず、「秘密のブルーノ」という楽曲はビルボードで1位を獲るなどアナ雪越えを成した楽曲なのです。是非ミラベルを見てはいかがでしょうか。