『WIND BREAKER』とは『マガジンポケット』（講談社）を掲載誌とする、にいさとるの漫画。偏差値は最底辺、喧嘩は最強。”落ちこぼれ”の吹き溜まりといわれる風鈴高校でてっぺんをとるために入学してきた一匹狼の高校生・桜遥（さくら はるか）。街で不良に絡まれていた女性・橘ことは（たちばな ことは）を助け、そのお礼に橘が働く喫茶ポトスに招かれるところからストーリーは始まる。風鈴高校での生活が生む、今までの生活との違和感を感じながら成長していく桜の心情が描かれるヤンキー漫画。
超不良校として有名な風鈴高校のトップを目指して街に来た主人公が、実は街を守る集団だった風鈴高校の一員となりトップを目指しながら街を守るために戦う話です。
風鈴高校は「人を傷つける者」「物を壊す者」「悪意を持ち込む者」を粛清していき、「防風鈴」と呼ばれる街の英雄となっている集団です。
生まれつき特殊な髪色と瞳で嫌な思いを人一倍してきた、一匹狼だった主人公が風鈴高校の上級生や同級生、喧嘩相手や街の人々と関わりあっていく中で、日々成長していくのがとても感じられます。
お礼を言ったり言われたり、親切にすると照れる可愛らしさを見せる反面、しっかりと芯がありブレないところが魅力的な主人公です。
不良漫画なので喧嘩ばかりなのかなと思いますが、笑いあり泣けるところもあり感動も沢山あります。
もちろん絵も綺麗ですし、個性豊かでかっこいい登場人物たちや今までにない不良＝街の英雄といった設定、ストーリーもしっかりしていてとても引き込まれ楽しめる作品です。
不良漫画が好きな人、かっこいい戦闘シーンや熱い漫画が好きな人はもちろんですが、不良漫画が苦手な方、怖いイメージがある方でも、めいっぱい楽しめるのではないかと思います！
