サイレン 〜FORBIDDEN SIREN〜

サイレン 〜FORBIDDEN SIREN〜

『サイレン 〜FORBIDDEN SIREN〜』とは、PlayStation 2用ホラーステルスゲーム『SIREN2』をベースに制作され、2006年2月11日に東宝洋画系で公開されたホラー映画である。堤幸彦が監督を務め、市川由衣、田中直樹、阿部寛、森本レオらが出演した。原作ゲームをベースとしつつも登場人物はすべて異なり、前作『SIREN』の要素も含まれるなど多くの設定変更が加えられているほか、原作に登場した多様な屍人が人間の原型を留めた「半屍人」のみに絞られている点が物語の核心と密接に関わっている。
1590年のロアノーク島における島民全員の失踪事件や、1872年のマリー・セレスト号の謎、そして1976年に日本の夜美島で全島民が消失した事件など、世界各地で起きた怪異の伝説を背景に物語は幕を開ける。
それから29年後、体の弱い弟・英夫の転地療養のため、フリーライターの父・真一と共に夜美島へ引っ越してきた天本由貴は、よそ者であることから島民たちの冷たい視線を受けながらも、隣人の里美や島の医師・南田豊の助けを借りて新しい生活に馴染んでいく。しかし島には、「夜は出歩かない」「森の鉄塔には近付かない」、そして「サイレンが鳴ったら外に行ってはいけない」という不穏な言い伝えが厳然として存在していた。ある日、弟の行方を捜して廃墟に入り込んだ由貴は「サイレン」についての千切れた手帳を拾い、赤い衣を纏った女と遊ぶ弟の姿を見つけて家へ連れ戻す。その夜から不気味なサイレンが鳴り響くようになり、父の失踪や南田の不可解な行動、そして島に隠されたおぞましい過去の記録など、由貴の周囲で現実とも幻覚ともつかない異常な出来事が次々と起こり始める。真相を突き止めようとする由貴の前に立ちはだかる数々の恐怖と、島に鳴り響くサイレンの本当の意味が、やがて逃れられない運命の歯車を狂わせていく。

サイレン 〜FORBIDDEN SIREN〜のレビュー・評価・感想

サイレン 〜FORBIDDEN SIREN〜
6

考えさせられる切ないホラー

最初はタイトルを読み間違えて、サイレントだと思っていました。何か静かなことがテーマだと思って観ていたら、全く関係なく……よく見たらサイレントではなく、サイレンでした。それで途中から内容に関して納得がいくようになったのですが、どこかちょっと惜しいなぁと思う仕上がりでした。ホラーに部類する映画だとは思うのですが、幽霊かと思いきや、ゾンビのような存在が出てくるし、どんどんと意味がよくわからなくなってきて、後半にくると、なんとなく意味がわかり、最後に「そうきたか!」というビックリな終わり方ではあるのですが、どっちを信じていいのかわからない主人公の気持ちと、自分の気持ちが一緒になったように、考えながら迷って観ている自分がいました。
結局、映画全体で考えると、「ホラーを交えた精神的ストレスを受けたカウンセラーの体験話のようなストーリーだな」と、思いました。怖い中にも、考えさせられるような、ちょっと切ないタイプのホラー映画ではないでしょうか。ホラー要素より、不思議要素が強いです。そして、タイトルの意味が、その主人公の精神的ストレスからくるものと一致し、「実際にこういう感じになる人もいるのかな」ということも考えさせられる映画でした。観る時には、ホラーというより、精神的ストレスとはどういうものなのかということを頭に入れて観てみるといいと思います。