五嶋みどり

五嶋みどり

五嶋みどり(ごとう みどり、欧文表記:Midori)とは、日本で出生したアメリカ合衆国のヴァイオリニストである。国連ピース・メッセンジャーや相愛大学客員教授を務めており、17歳年下の異父弟に同じくヴァイオリニストの五嶋龍を持つ。母である五嶋節のもとで3歳半から本格的なヴァイオリンの英才教育を受け、6歳で初ステージを踏んだ。1982年にジュリアード音楽院へ入学し、同年12月にはズービン・メータ指揮のニューヨーク・フィルハーモニックと協演して11歳で米国デビューを果たし、「天才少女」として注目を集めた。
1986年のタングルウッド音楽祭において、レナード・バーンスタインの指揮による演奏中に弦が相次いで切れるというトラブルが発生したものの、楽器を持ち替えて演奏を完遂した。この出来事は「タングルウッドの奇跡」として広く知られ、のちにアメリカの教科書にも掲載された。1987年に同音楽院を中退した後は、1988年に芸術選奨新人賞を史上最年少で受賞するなど、演奏家として第一線で活躍を続けた。
音楽活動の傍らで社会貢献や教育事業にも熱心に取り組み、1992年に「みどり教育財団」を設立したほか、2002年には日本でNPO法人「ミュージック・シェアリング」を発足させ、開発途上国での演奏活動なども展開している。学術面ではニューヨーク大学で心理学の修士号を取得し、マンハッタン音楽学校を経て、南カリフォルニア大学ソーントン音楽学校で弦楽学部主任教授を務めるなど後進の育成にも尽力している。演奏家としての評価も高く、2014年にはソリストを務めたアルバムがグラミー賞を受賞したほか、ブラームス賞やケネディ・センター名誉賞など数々の栄誉に輝いている。

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