メタルギアソリッド3 スネークイーター / METAL GEAR SOLID 3 SNAKE EATER / MGS3

メタルギアソリッド3 スネークイーター / METAL GEAR SOLID 3 SNAKE EATER / MGS3

『メタルギアソリッド3 スネークイーター』(MGS3)とは2004年に発売されたPlayStation 2用ソフトであり、『メタルギアシリーズ』の第5作目にあたる。2011年、2012年にリメイク版が出される程『メタルギアシリーズ』屈指の人気を誇る。『メタルギアシリーズ』の中で、時系列の「最初」の作品にあたる。ビックボスと呼ばれた男とその師をめぐり展開されるストーリー。国、そして歴史を背負い、時代に翻弄される兵士が生々しく描かれている。

メタルギアソリッド3 スネークイーター / METAL GEAR SOLID 3 SNAKE EATER / MGS3のレビュー・評価・感想

メタルギアソリッド3 スネークイーター / METAL GEAR SOLID 3 SNAKE EATER / MGS3
9

本格的なサバイバルゲーム

メタルギアソリッド3は2004年に発売されたKONAMI作品のプレイステーション2のソフトです。本格的なサバイバル要素を含んだ潜入ミッションのゲームで、私はこの作品にどハマりしました。ストーリーとしては、冷戦中の時代、アメリカでCIAに所属する主人公(コードネームはスネーク)が国の命令で、アメリカを裏切りソ連に亡命した最も愛する師匠、ザ・ボスを抹殺することでした。ザ・ボスに軍人としての全てを教わったスネークが軍人としての国への忠誠心と、師匠への愛情との間で葛藤しながらもジャングルや施設でのスニーキングミッションを進め、強敵とも対峙しながら愛国心を示して最後にはザ・ボスを殺すことに成功するのですが、ラストシーンのザ・ボスとの戦闘やムービーシーンは涙必須の感動的な場面です。ゲームとしてのシステムにサバイバルが組み込まれていて、体力を消耗した時には空腹になり、食べないと餓死してしまうため、ジャングルで自ら野生動物や果物などを探して捕食しながら生き延びるなど本格的な楽しみ方ができて、食べ物の美味しさによって快復度やスネークのセリフが変わるのが面白要素でした。操作性も構えて狙って撃つのがなかなか難しく、本物のサバゲーのような感覚で緊張感があったのが良かったです。

メタルギアソリッド3 スネークイーター / METAL GEAR SOLID 3 SNAKE EATER / MGS3
10

メタルギアソリッド3

「敵に見つからないように潜入する」。ステルスゲームの代表作の1つであるメタルギアソリッドシリーズの中でも最高傑作と名高い本作。新たにジャングルというフィールドになり、ただ物陰に隠れて潜入するだけでなく、木の上や草むらに身を隠し潜入したり、服装の模様と背景の擬態率を上げることにより敵兵を欺いたりと、潜入の選択肢も増え、ステルスゲームとして大幅にクオリティが上がった作品ともいえるでしょう。
また、回復アイテムである食料や武器は現地調達といった「サバイバル性」も要素に加わっており、サバイバルゲームが好きな人にもぜひオススメできる作品にもなっております。
メタルギアソリッドシリーズの醍醐味の1つである「ストーリー性」は本作品でも健在。
主人公ビッグボスの師匠である「ザ・ボス」の生き様はハンカチ必須の涙モノです!
彼女に課せられた軍人としての最後のミッションは「祖国のために売国奴として汚名を着せられ、抹殺される」という極秘ミッション。
祖国のため、国を守るため死を選んだ「ザ・ボス」。そんな彼女はのちに英雄として語り継がれられるのでなく、それどころか「国を裏切った売国奴」として後世まで歴史に残されるという悲惨な現実は、フィクションであっても「自己犠牲」とは何かを深く考えさせられます。