うるわしの宵の月

『うるわしの宵の月』とは、『デザート』(講談社)に掲載されている「やまもり三香」による少女漫画である。2020年9月号から掲載、連載中。『KCデザート』より3巻まで刊行されている。この作品はやまもりが『デザート』で執筆する初の作品である。
主人公滝口宵(たきぐちよい)は容姿端麗、スマートな振る舞いで女子から「王子」と憧れられている。ある日「もう1人の王子」と呼ばれるお金持ちの有名人、市村琥珀(いちむらこはく)とぶつかり「美しい」と言われたものの男と間違えられる。失礼な人だと思ったが、それをきっかけに交流が始まり、試しに付き合うことになる。これは恋がわからない2人の「王子」が繰り広げるぎこちない恋愛物語である。
「このマンガがすごい2020」オンナ編で4位。第12回ananマンガ大賞準大賞。2022年BookLive主催「マガデミー賞2021」で滝口宵が主演女優賞にノミネートされている。週間単行本売り上げランキング(TSUTAYA調べ)で1巻を除く単行本がランクイン。2021年5月10日から5月16日第1位。2021年11月15日から11月21日第9位を獲得している。
作品に登場する学校や宵の父のカレー店、市村の家は実在する場所をモデルにしている。

うるわしの宵の月のレビュー・評価・感想

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うるわしの宵の月
8

美しい王子と王子

安定のやまもり美香先生の作品!
久しぶりにものすごく王道な少女漫画を読ませてもらった!という印象です。
話の展開を追うというより、少女漫画ならではの美しい絵と緩急?メリハリ?に終始引き込まれます。

メインの女の子と男の子が二人とも学校の「王子(あだ名)」という、昔からあるような設定ですがちゃんと今風でちゃんと王子(絵のうまさもあると思います)!主人公の宵ちゃんがとにかく美しくてかっこいくて清くて、好感しかありません。姿勢とか品とか所作まで伝わってきます。相手の琥珀先輩もなんか色っぽくて無自覚でグイグイでイイんです。なんかお金持ちらしいのもこれからなんか話に影響してくるのかなぁ。

やまもり先生の作品は基本的にすごく読みやすいですよね。今回のお話は変な邪魔ものがいなくて丁寧にお話が進んでくれて読み手のストレスがない、とにかくキュンを大事にしてくれていて、まさに「ザ・少女漫画」。何回も読みたくなるのも特徴的かと思います。

お試しでお付き合い、というところまできましたが、この先どんな展開になっていくんでしょう。おそらく拙い二人を見守る物語なのでしょう...!ここからどうするつもりなのかあんまり読めないのでただただ楽しみです。