湊かなえ
湊かなえ(みなと かなえ)とは、日本の小説家。広島県因島市中庄町(現・尾道市因島中庄町)出身。1973年1月生まれ。武庫川女子大学家政学部被服学科卒業。2007年には「金戸美苗(かなと みなえ)」名義で第35回創作ラジオドラマ大賞を受賞している。
大学卒業後、アパレルメーカー勤務や青年海外協力隊隊員としてトンガでの家庭科指導などを経て帰国。27歳で結婚後、自宅でできる新たな挑戦として2004年より川柳や脚本の投稿を開始した。2005年に第2回BS-i新人脚本賞で佳作入選を果たすもプロとしての壁を感じ、脚本と小説のコンクールで頂点を指すことを決意する。
2007年に「答えは、昼間の月」で第35回創作ラジオドラマ大賞を受賞。同年、短編「聖職者」で第29回小説推理新人賞を受賞し小説家デビューを果たす。「聖職者」をモチーフとした連作集『告白』は、2009年にデビュー作として史上初となる第6回本屋大賞を受賞。同作は「週刊文春ミステリーベスト10」で1位を獲得したほか、2010年には松たか子主演で映画化され、興行収入38.5億円の大ヒットを記録、累計300万部を超えるベストセラーとなり"イヤミス"(読んだ後に嫌な気分になるミステリー)の金字塔を打ち立てた。
作品の執筆は淡路島で主婦業と並行して行われており、夜間に執筆作業を集中させるスタイルをとっている。2012年には「望郷、海の星」で第65回日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞し、同年にフジテレビ系ドラマ『高校入試』の脚本を担当。2016年には『ユートピア』で第29回山本周五郎賞を受賞し、子育てと執筆の両立が評価され第9回ベストマザー賞(文芸部門)を受賞した。
その後も『贖罪』でのエドガー賞候補(2018年)をはじめ、『母性』『望郷』『絶唱』『ポイズンドーター・ホーリーマザー』『未来』『ブロードキャスト』など、数多くの作品で直木三十五賞や山本周五郎賞、山田風太郎賞といった主要文学賞の候補に挙がっている。2026年には『暁星』で第23回本屋大賞第5位にランクインするなど、第一線で精力的な執筆活動を続けている。
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