MIU404

MIU404

『MIU404』(ミュウ ヨンマルヨン)とは、2020年6月からTBSで放送された刑事ドラマ。脚本は『アンナチュラル』を手がけた野木亜紀子であり、『アンナチュラル』に引き続き、オリジナルのドラマ作品になっている。
『MIU404』は、綾野剛と星野源のダブル主演で主人公を演じている。舞台は警察署内の組織の1つである機動捜査隊。
綾野剛は楽観的で直感型の伊吹藍(いぶき あい)を演じており、星野源は伊吹とは真逆の慎重派で、冷静に判断をする志摩一未(しま かずみ)を演じている。対照的な伊吹と志摩がバディを組んで、数々の事件を解決していき、バディの絆を深めていく物語だ。
機動捜査隊の仲間も最初はギクシャクしているものの、事件を通じて信頼を深めていき、次第に互いを信頼し合う仲間になっていく。事件を解決していくにつれ、昔のとある事件との繋がりを見つけ、奮闘する。仲間を信じる大切さと、事件を通じて人間の感情の脆さを知ることができる非常にハートフルな作品になっている。ドラマの後半では、『アンナチュラル』とコラボをするシーンもある。

MIU404のレビュー・評価・感想

MIU404
9

テンポの良さとスリリングな展開とても深い人間の絆が魅力の刑事アクションドラマ

「MIU404」は、テンポの良い掛け合いと複雑に絡み合う人間ドラマに引き込まれる、緊張感のある刑事ドラマです。「機動捜査隊」という警察部隊に所属する2人の刑事が24時間以内に事件を解決しよう奔走する姿が、視聴者をそのドラマの中に引きずり込むような感覚があります。

無鉄砲で直感で行動してしまう伊吹と、冷静で論理的な思考の志摩。主役の2人はとても対照的で、思考の対比が大変面白く仕上がっています。そしてその2人のコンビネーションが物語の中心にしっかりと根付いています。

起こる事件のひとつひとつも、ただの犯罪解決だけでなく、現在社会の問題や人間関係の複雑さを反映した深いテーマが盛り込まれています。この作品の魅力はただのサスペンスではなくサスペンスを超え、登場人物の背景や内面を考え視聴者にも内面的なものが共感できるよう考えて作られているところもたくさんあります。

アクションシーン特にカーチェイスや銃撃戦は非常にリアルで迫力満点です。また、逃走した犯人を追い詰めるシーンも観ていてとてもドキドキします。

ただ、ストーリーの展開がテンポよく進む一方で、一部のキャラクターの事件の背景をもう少しわかりやすくしたほうが良かったのではないかとも思います。主人公の2人が前に秀でてしまって物語の脇役の方の扱いがやや雑かなとも感じ、残念に思う人もいるかもしれません

そうはいっても「MIU404」のドラマの見どころは2人の主役の掛け合いとスピーディーなアクションシーン、また深まっていく2人の絆を描いているドラマです。刑事ドラマやサスペンスが好きな方には是非お勧めのドラマとなっています。テンポよく進む事件解決とキャラクターたちの心の奥にある過去。1度ドラマを見て、彼らの世界に入ってみませんか。