榎本一夫

榎本一夫

榎本一夫(えのもとかずお)とは、埼玉県さいたま市出身のデザイナー。愛称は「えのん」「えのっぴ」「えのサン」など。ゲームや出版、漫画文化に幅広く関わっており、特に国民的RPG『ドラゴンクエスト』シリーズのタイトルロゴデザインを手掛けた人物として広く知られている。学生時代から漫画やデザインに親しみ、駒澤大学在学中には漫画研究会に所属。その後デザイナーとして活動を始め、雑誌のレイアウトやイラスト制作など、主に出版分野の仕事に携わるようになる。1980年代には集英社の人気読者投稿コーナー『ジャンプ放送局』のメンバーとしても活躍し、さくまあきら、土居孝幸らとともに誌面を盛り上げる存在となった。独特のキャラクター性から読者にも親しまれ、後のゲーム文化にもつながる人脈を築いていった。1986年発売のRPG『ドラゴンクエスト』のタイトルロゴデザインを担当。映画作品を思わせる壮大な雰囲気を持つロゴは、シリーズを象徴するビジュアルとして受け継がれ続けており、日本のゲーム史に残るデザインの一つとして数えられている。初代作品で生み出されたロゴの印象は非常に強く、その後のシリーズ作品でも基本デザインが踏襲されるなど、『ドラゴンクエスト』というブランドイメージ形成に大きく貢献した。
また、さくまあきらが手掛けた『桃太郎伝説』や『桃太郎電鉄』シリーズにも関わり、『桃太郎電鉄』に登場する貧乏神・ボンビーのモデルとなったというエピソードも有名である。さらに自身もゲーム制作や企画に携わるなど、デザイナーの枠を超えて日本のゲーム・出版文化を支え続ける人物である。『ドラゴンクエスト』のロゴ、『ジャンプ放送局』での活躍、そしてボンビーのモデルという多彩な功績から、昭和後期から平成初期のサブカルチャーを語る上で欠かせない存在として知られている。

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