じっとり怖いゲーム
コナミのホラーゲーム、『サイレントヒル』の2作目です。
3年前に妻を亡くした主人公ジェイムズのもとに死んだはずの妻から手紙が届くところから、この物語は始まります。
もうその段階で怖いというかストーリーのセンスを感じます。その手紙には「思い出の地サイレントヒルで待っている。」と記されており半信半疑ながらジェイムズはサイレントヒルへ向かいます。
このゲームは独特な世界観が最大の特徴でいきなりの大きな音等で驚かせる演出というのはあまりなく得体の知れない怪物が柵越しにこちらをたたジッと見ていたり、普通はそこあるはずのないものがあったりという、じっとりとした怖さの演出がプレイヤーの心を少しずつ恐怖に飲み込んでいくような作品です。
アパートや病院、刑務所と攻略しストーリーが進むにつれてジェイムズは妻を自らの手で殺してしまった罪を思い出し……
エンディングはマルチエンドとなってお、り途中で出会ったマリアと妻のメアリーを重ね合わせ一緒にサイレントヒルを脱出するがマリアにも妻を蝕んだ(ものと思われる)病の兆候が……。
ほか、自分が殺してしまった妻をその地に伝わる儀式で生き返らせようと霧の中に消えて行ってしまうもの等、やりきれない気持ちになる後味の悪いエンディングが多くあります。
しかしこのエンディングも含め作品全体に漂う悲しい雰囲気はぜひ体験していただきたいです。